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atalkd - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. ルーティング
  5. ファイル
  6. バグ

名前

atalkd - AppleTalk RTMP, NBP, ZIP, AEP の管理をする

書式

/usr/sbin/atalkd [ -f configfile ] [ -1 | -2 ]

説明

atalkd は全てのユーザーレベル AppleTalk ネットワーク管理の責任を負う。 これには、ルーティング・名前の登録と照合・ゾーンの照合・ AppleTalk エコープロトコル ( ping (8)に似たもの) が含まれる。 atalkd は、通常、ブート時に /etc/rc から起動される。 最初に設定ファイル /etc/netatalk/atalkd.conf を読み込む。 設定ファイルがない場合、 atalkd は使用可能な全てのインターフェースを設定しようと試み、 設定ファイルを作成する。 このファイルには 1 行に 1 つのインターフェースが並べて書かれている。 ` # 'が最初にある行は、空行と同様に、無視される。 書式は以下の通り。

interface [ -seed ] [ -phase number ] [ -net net-range ] [ -addr address ] [ -zone zonename ] ...

interface 以外のフィールドは省略可能である点に注意すること。 ループバックインターフェースは自動的に設定される。 -seed を指定した場合、他の全てのフィールドが存在しなければならない。 ルータがこのシード情報を認めない場合、 atalkd はブートせずに終了する。 -seed が指定されない場合、他の全ての情報は自動設定で上書きされる。 -phase オプションが指定されない場合、 コマンドラインで与えられるデフォルトのフェーズが使われる (デフォルトは 2 である)。 -addr は指定されているが、 -net が指定されていない場合、 net-range は 1 であると仮定する。

各インターフェースの最初の -zone ディレクティブは「デフォルト」ゾーンである。 フェーズ 1 では、1 つのゾーンしかない。 フェーズ 2 では、ネットワーク上の全てのルータは デフォルトゾーンに設定され、これを認めなければならない。 atalkd は、``*'' を第 1 インターフェースのデフォルトゾーンに対応づける。 注意: マシンのデフォルトゾーンはローカルルータの設定によって決められる; デフォルトゾーンがない場合、 afpd のような各サービスは、個別に希望するゾーンを指定しなければならない。   nbp_name (3) を参照すること。

ルーティング

既存の AppleTalk インターネットに netatalk ルータで接続している場合は、 適切なネットワークアドレスを取得するために、 まずはローカルのネットワーク管理者に相談すべきである。

atalkd は、複数のインターフェースを設定することにより、 インターフェース間のルーティング機能を提供する。 各インターフェースは 1 〜 65279 の間で他と重ならない net-range を割り当てなければならない (0 と 65535 は不正であり、 65280 〜 65534 のアドレスはスタートアップのために予約されている)。 最も小さく有効な net-range を選ぶのが最も良い。 つまり、イーサーネット上に 3 台のマシンがある場合、 1000-2000 という net-range を選んではならない。 各 net-range には、それに割り当てられたゾーンの任意のリストが存在できる。

以下は sun4/40 の設定ファイルの例である。 マシンには 2 つのインターフェース ``le0'' と ``le1'' がある。 ``le0'' インターフェースは、 ネットワーク上の他のルータによって自動的に設定される。 このマシンは ``le1'' インターフェースについてのみルーティングを行う。

le0
le1 -seed -net 9461-9471 -zone netatalk -zone Argus


2 つ以上のインターフェースがある場合、 atalkd は自動的にルータとして動作する。

ファイル

/etc/netatalk/atalkd.conf
設定ファイル

バグ

いくつかのシステムでは、atalkd が再起動できない。