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chdir - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 注意
  7. 準拠
  8. 関連項目

名前

chdir, fchdir - 作業ディレクトリの変更

書式

#include <unistd.h>
int chdir(const char * path );
int fchdir(int fd );

説明

chdir ()は、現在の作業ディレクトリを path に指定されたディレクトリに変更する。

fchdir ()は、ディレクトリがオープンされたファイル・ディスクリプターとして 指定される以外は、 chdir ()と同じである。

返り値

成功すると、0 を返す。失敗すると、-1 を返し、 errno に適切な値をセットする。

エラー

ファイルシステムによっては他のエラーが返される事がある。 chdir ()で一般的なエラーを以下に挙げる:

EACCES
パス名 path のディレクトリのいずれかに検索許可 (search permission) がない ( path_resolution (2)も参照すること)。
EFAULT
割り当てられたアドレス空間外を path が指している。
EIO
I/O エラーが発生した。
ELOOP
path を解決する際に遭遇したシンボリック・リンクが多過ぎる。
ENAMETOOLONG
path が長過ぎる。
ENOENT
そのディレクトリは存在しない。
ENOMEM
カーネルに十分なメモリがない。
ENOTDIR
path の構成要素がディレクトリではない。

fchdir ()で一般的なエラーを以下に挙げる:

EACCES
fd をディレクトリとしてオープンするための検索許可がない。
EBADF
fd が適切なファイル・ディスクリプターでない。

注意

  fork (2) で作成された子プロセスは、親プロセスの現在の作業ディレクトリを 継承する。   execve (2) の前後で、現在の作業ディレクトリは変更されない。
fchdir ()のプロトタイプが有効になるのは、 _BSD_SOURCE を定義した場合か、 _XOPEN_SOURCE を値 500 で定義した場合のみである。

準拠

SVr4, 4.4BSD, POSIX.1-2001.

関連項目