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halt - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. オプション
  5. 返り値
  6. 注意
  7. 著者
  8. 関連項目

名前

halt, reboot, poweroff - システムを停止する

書式

/sbin/halt [ -n ][ -w ][ -d ][ -f ][ -i ][ -p ][ -h ]
/sbin/reboot [ -n ][ -w ][ -d ][ -f ][ -i ]
/sbin/poweroff [ -n ][ -w ][ -d ][ -f ][ -i ][ -h ]

説明

halt は、システムの終了を /var/log/wtmp ファイルに記録し、 カーネルにシステムの停止 (halt)、再起動 (reboot)、 電源断 (poweroff) のいずれかを行うよう命令する。 (訳注: reboot, poweroff は halt へのリンクであり、 動作はどの名前で起動したかによって決まる。)

システムのランレベルが 0 または 6 でないときに、 すなわちシステムが通常に動作しているときに haltreboot が呼び出されると、 代わりに shutdown (8) が (-h-r オプションを付けて) 起動される。 詳細は   shutdown (8) の man ページを参照のこと。

この man ページではランレベル 0 および 6、 すなわちシステムのシャットダウンスクリプトが動作中の場合 における振舞いを説明する。

オプション


再起動または停止する前に sync しない。
実際には再起動または停止せずに、 wtmpレコード (/var/log/wtmp ファイル) への記録のみを行う。
wtmpレコードへの記録を行わない。 -n オプションを指定した場合は、 自動的に -d オプションも付けられる。
shutdown (8) を起動せず、強制的に halt または reboot する。
停止または再起動する直前に 全てのネットワークインターフェースを切断する。
停止または再起動する直前にシステムのすべてのハードディスクを standby モードにする。
システムを停止する時に、電源を切る。 halt が poweroff という名前で起動された時はこれがデフォルトである。

返り値

スーパーユーザでない人が用いた場合は `must be superuser' というメッセージが表示される。

注意

古い版の sysvinit では、 reboothalt を直接呼び出してはならなかった。 2.74 版からは、システムのランレベルが 0 か 6 でない場合には haltrebootshutdown を起動する。 このため haltreboot が現在のランレベルを認識できない場合 (例えば /var/run/utmp が正しく初期化されていない場合) には shutdown が起動されることになるが、 これは望む動作とは異なるかもしれない。 強制的に haltreboot を実行したい時には -f オプションを使うこと。

-h オプションは停止または電源断の直前にすべてのハードディスクを standby モードにする。 現在ではこの機能は IDE ドライブに対してのみ実装されている。 ハードディスクを standby モードにすると、 副作用としてディスクの write キャッシュがフラッシュされる。 これは IDE ドライブでは重要なことなのである。 カーネル自身は電源断の前に write キャッシュのフラッシュを行わないからである。

halt プログラムはすべての IDE ディスクデバイスを検索するため、 /proc/ide/hd* を用いる。 すなわち haltpoweroff を呼ぶときには /proc がマウントされている必要がある。 さもないと -h オプションは何もしない。

著者

Miquel van Smoorenburg, miquels@cistron.nl

関連項目