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inet_ntop - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. 準拠
  6. 関連項目
  7. バグ

名前

inet_ntop - ネットワークアドレス構造体を、そのアドレスを表す文字列に変換する

書式

#include <sys/types.h>#include <sys/socket.h>#include <arpa/inet.h>

const char *inet_ntop(int af, const void *src, char *dst, socklen_t cnt);

説明

この関数は afアドレスファミリーのネットワークアドレス構造体 srcを文字列に変換し、文字バッファ dst(長さ cntバイト) にコピーする。

 inet_ntop(3) は inet_ntoa(3)関数を拡張して複数のアドレスファミリーを扱えるようにしたものである。 今後は inet_ntoa(3)は使わず、  inet_ntop(3) を使うようにすると良いだろう。 現在サポートされているアドレスファミリーは以下の通り:

AF_INET
この場合 srcは "struct in_addr"(ネットワークバイトオーダー形式) へのポインタとみなされ、 この構造体の内容が IPv4 ネットワークアドレスの ドット区切り 4 分割形式 "ddd.ddd.ddd.ddd" に変換される。 バッファ dstは少なくとも INET_ADDRSTRLENバイトの長さを持たなければならない。
AF_INET6
この場合 srcは "struct in6_addr"(ネットワークバイトオーダー形式) へのポインタとみなされ、 この構造体の内容が、 (このアドレスに対してもっとも適切な) IPv6 ネットワークアドレスの表示形式に変換される。 バッファ dstは少なくとも INET6_ADDRSTRLENバイトの長さを持たなければならない。

返り値

inet_ntop()は dstへの (NULL でない) ポインタを返す。 エラーが起こると NULL を返し、 afがサポートされているアドレスファミリーでない場合には errnoに EAFNOSUPPORTを、 変換されたアドレス文字列が cntで与えられた dstのサイズを越えている場合には errnoに ENOSPCを代入する。

準拠

POSIX.1-2001. RFC2553 では最後のパラメータ cntのプロトタイプを size_t型と定義している。多くのシステムでは RFC2553 にしたがっている。 glibc 2.0 と 2.1 では size_t だが、 glibc 2.2 では socklen_t となっている。

関連項目

バグ

AF_INET6は IPv6 にマップされた IPv4 アドレスを IPv6 形式に変換してしまう。