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lgamma - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. エラー
  5. 準拠
  6. 関連項目

名前

lgamma, lgammaf, lgammal, lgamma_r, lgammaf_r, lgammal_r - ガンマ関数の対数を計算する

書式

#include <math.h>

double lgamma(double x);
float lgammaf(float x);
long double lgammal(long double x);
double lgamma_r(double x, int *signp);
float lgammaf_r(float x, int *signp);
long double lgammal_r(long double x, int *signp);

コンパイル時にオプション -std=c99 を、 リンク時にオプション -lm を使用すること。

説明

ガンマ関数の定義については、   tgamma (3) を参照のこと。

関数 lgamma () は、ガンマ関数の絶対値の自然対数を返す。 ガンマ関数の符号は、 <math.h> で宣言されている extern int signgam に格納される。 格納される値は、ガンマ関数が正または 0 の場合 1、 負の場合 -1 である。

signgam という固定された場所を使うことはスレッドセーフではないので、 関数 lgamma_r () などが導入されている。 これらの関数では、符号はパラメータ signp 経由で返される。

x が正でない整数の場合、 lgamma () は HUGE_VAL を返し、 errno に ERANGE をセットし、0 での除算という 例外(zero divide exception)を発生する。 (同じ状況で lgammaf () は HUGE_VALF を、 lgammal () は HUGE_VALL を返す。)

エラー

エラーをチェックするためには、これらの関数を呼び出す前に errno を 0 にセットし、 feclearexcept(FE_ALL_EXCEPT) を呼べばよい。 関数実行後に、 errno が 0 以外か、 fetestexcept(FE_INVALID | FE_DIVBYZERO | FE_OVERFLOW | FE_UNDERFLOW) が 0 以外ならば、エラーが発生したことが分かる。

x が大きすぎる場合、range error が発生する。 x が負の整数あるいは 0 である場合、 pole error が発生する。

準拠

C99, SVr4, 4.3BSD

関連項目