kazmax - Linux で自宅サーバー

lookup_dcookie - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 注意
  5. 返り値
  6. エラー
  7. 準拠
  8. 可用性

名前

lookup_dcookie - ディレクトリ・エントリのパス名を返す

書式


int lookup_dcookie(u64 cookie , char * buffer , size_t len );

説明

cookie 値で指定されたディレクトリ・エントリのフルパス名を検索する。 cookie は、個々のディレクトリ・エントリを区別する内部識別子 (opaque identifier) である。引き数で指定されたバッファに、ディレクトリ・エントリの フルパス名が格納される。
lookup_dcookie ()が正常に値を返すためには、カーネルがディレクトリ・エントリへの cookie 参照を 保持していなければならない。

注意

lookup_dcookie ()は特殊な用途に使われるシステムコールで、現在のところ oprofile profiler で 使われているだけである。
指定されたディレクトリ・エントリが削除されていた場合、返されるパス名の最後に " (deleted)" という文字列が付加されることがある。

返り値

成功した場合、 lookup_dcookie ()はバッファにコピーしたパス文字列の長さを返す。 エラーの場合は -1 を返し、 errno に適切な値を設定する。

エラー

EFAULT
バッファが有効でなかった。
EINVAL
検索が行われた時、cookie とディレクトリ・エントリのマッピングがカーネルに 登録されていなかったか、または cookie が有効なディレクトリ・エントリを 参照していない。
ENAMETOOLONG
名前がバッファに入り切らなかった。
ENOMEM
カーネルが、パス名を保持する一時バッファ用のメモリを割り当てることが できなかった。
EPERM
プロセスが cookie 値を検索するのに必要なケーパビリティ CAP_SYS_ADMIN を持っていない。
ERANGE
バッファが、ディレクトリ・エントリのパス名を収容するのに 十分な大きさではなかった。

準拠

lookup_dcookie ()は Linux 独自の関数である。

可用性

Linux 2.5.43 以降で利用できる。 エラー ENAMETOOLONG を返す仕様は 2.5.70 で追加された。