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mkdir - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. 注意
  8. 関連項目

名前

mkdir - ディレクトリを作成する

書式

#include <sys/stat.h>#include <sys/types.h>

int mkdir(const char *pathname, mode_t mode);

説明

mkdir ()は pathname で示される名前のディレクトリを作成する。
mode 引き数は、作成されたディレクトリの許可属性を決定するのに使われる。 この値に、通常通りプロセスの umask による修正が加えられる。 したがって、作成されたディレクトリの許可属性は ( mode & ~ umask & 0777)となる。 作成されたディレクトリのその他のモードビットはオペレーティングシステムに 依存する。Linux の場合は、以下の通りである。
新しく作成されたディレクトリの所有者はプロセスの実効ユーザID に設定される。 新たに作成されたディレクトリが含まれる親ディレクトリに set group ID ビットがセットされていたり、ファイルシステムが BSD の グループセマンティクスに従ってマウントされている場合には、 新たに作成されたディレクトリのグループ所有権は親ディレクトリの ものが継承される (親ディレクトリと同じになる)。 それ以外の場合は、グループ所有権はプロセスの実効グループID となる。
もし親ディレクトリに set group ID ビットがセットされていれば新しく作成される ディレクトリにも set group ID ビットがセットされる。

返り値

mkdir ()は成功した場合 0 を、失敗した場合 -1 を返す (また、 errno がエラーの内容にしたがって適切に設定される)。

エラー

EACCES
プロセスが親ディレクトリへの書き込み許可を持たない。もしくは pathname 中のディレクトリのどれかに検索許可属性が無い ( path_resolution (2)も参照)。
EEXIST
pathname が既に存在している(ただしそれがディレクトリであるとは限らない)。 pathname がシンボリックリンクの場合も (その指定先が存在するかどうかに関らず)エラーになる。
EFAULT
pathname がそのプロセスのアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
ELOOP
パス名 pathname を解決するときに、解決すべきシンボリックリンクが多すぎた。
ENAMETOOLONG
pathname が長すぎる。
ENOENT
pathname の構成要素のディレクトリのいずれかが存在しないか、 またはリンク先が存在しないシンボリックリンクである。
ENOMEM
カーネルに、利用できるメモリが不足している。
ENOSPC
pathname を含むデバイスに新たにディレクトリを作成する空きが無い。 もしくはユーザーのディスク quota が使い切られているため、 新たにディレクトリを作成することができない。
ENOTDIR
pathname 中のディレクトリ部分が実際にはディレクトリでない。
EPERM
pathname を含むファイルシステムがディレクトリの作成をサポートしていない。
EROFS
pathname が読み出し専用ファイルシステム上のファイルを指している。

準拠

SVr4, BSD, POSIX.1-2001.

注意

Linux では、許可ビット以外で意味を持つのは、S_ISVTX モードビットだけである。 つまり、Linux では作成されたディレクトリは実際には ( mode & ~ umask & 01777)のモードを持つことになる。   stat (2) を参照のこと。

NFS を実現しているプロトコルには多くの不備が存在し、 それら中には mkdir ()に影響を与えるものもある。

関連項目