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nm - コマンド (プログラム) の説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. オプション
  5. 関連項目
  6. 著作権

名前

nm - オブジェクトファイルのシンボルをリストする

書式

nm
[ -a | --debug-syms ] [ -g | --extern-only ][ -B ] [ -C | --demangle ] [ -D | --dynamic ] [ -s | --print-armap ] [ -o | --print-file-name ] [ -n | --numeric-sort ] [ -p | --no-sort ][ -r | --reverse-sort ] [ --size-sort ] [ -u | --undefined-only ] [ -l | --line-numbers ][ --help ] [ --version ] [ -t radix | --radix=radix ] [ -P | --portability ][ -f format | --format=format ] [ --target=bfdname ] [ objfile ...]

説明

GNU nm はオブジェクトファイル objfile からシンボルを抽出して表示する。 引数にオブジェクトファイルが与えられ なかった場合は、 a.out ファイルに対して動作する。

オプション

オプションには長い形式と短い形式がある。並べて書いてある場合は、それら が等価なオプションであることを意味する。

-A
-o
--print-file-name
それぞれのシンボルの前に、そのシンボルが含まれていた入力ファイルの名前 を配置する。通常は入力ファイルは一度だけ表示し、その後にそのファイルに 含まれているシンボルの一覧が続く。
-a
--debug-syms
デバッガ専用のシンボルも表示する。これらは通常はリストされない。
-B
--format=bsd と同じ (MIPS の nm との互換性のために用意された)。
-C
--demangle
低位レベルのシンボル名をユーザーレベルの名前にデコード (demangle ) する。システムによって追加された、先頭部のアンダース コアを全て削除するほか、 C++ の関数名を可読にする。
-D
--dynamic
通常のシンボルではなく動的 (dynamic) なシンボルを表示する。これはある 種の共有ライブラリなど、動的なオブジェクトに対してのみ意味を持つ。
"-f format"
出力フォーマットに format を用いる。 format には ``bsd''、 ``sysv''、 ``posix'' のいずれかを指定する。デフォルトは ``bsd'' である。 format で認識されるのは最初の一文字だけである。大文字小文字は関 係ない。
-g
--extern-only
外部シンボル (external symbol) のみを表示する。
-n
-v
--numeric-sort
シンボルをアドレスの数値によってソートする。通常は名前のアルファベット 順にソートされる。
-p
--no-sort
シンボルをまったくソートしない。単純に現われた順に表示する。
-P
--portability
出力フォーマットに、デフォルトのものではなく POSIX.2 標準のものを用い る。 ``-f posix'' と等価。
-s
--print-armap
書庫のメンバーからシンボルをリストするとき、インデックスをインクルード する。インデックスとは ar または ranlib によって書庫に追加されるもので、その書庫にあるどのファイルにどんな名前 定義が含まれているかをマップする。
-r
--reverse-sort
ソート順を逆にする (数値の場合でもアルファベット順の場合でも)。最後の ものが最初に来ることになる。
--size-sort
シンボルをサイズの順にソートする。サイズはシンボルの値を、次に現われる シンボルの値から引いた物である。シンボルの値ではなく、サイズが表示される。
"-t radix"
"--radix=radix"
radix をシンボルの値を表示するときの基数にする。 10 進数の場合は ``d''、 8 進数には ``o''、 16 進数には ``x'' を指定する。
--target= bfdname
オブジェクトコードのフォーマットを指定する。通常はシステムのデフォルト であるフォーマットが用いられる。指定できるフォーマットに関する情報を得 るための手法については objdump ( 1 )を見よ。
-u
--undefined-only
未定義なシンボル (それぞれのオブジェクトファイルの外部にあるもの) のみ を表示する。
-l
--line-numbers
それぞれのシンボルに対して、デバッグ情報を用いてファイル名と行番号を見 つけようとする。定義されているシンボルに対しては、シンボルのアドレスの 行番号を探す。未定義なシンボルに対しては、シンボルを参照しているリロケー ションエントリの行番号を探す。行番号の情報を見つけることができたら、他 のシンボルの情報に続いてそれを表示する。
-V
--version
nm のバージョン番号を表示して終了する。
--help
nm のオプション一覧を表示して終了する。

関連項目

info の ` binutils ' エントリ、 The GNU Binary Utilities ,Roland H. Pesch (October 1991)、 ar ( 1 )、 objdump ( 1 ) ranlib ( 1 )

著作権

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