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sched_get_priority_max - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. 関連項目

名前

sched_get_priority_max, sched_get_priority_min - 静的プライオリティの範囲を取得する

書式

#include <sched.h>
int sched_get_priority_max(int policy );
int sched_get_priority_min(int policy );

説明

sched_get_priority_max ()はpolicy によって指定されたスケジューリングのアルゴリズムで 使用されるプライオリティの最大値を返す。 sched_get_priority_min ()はpolicy によって指定されたスケジューリングのアルゴリズムで 使用されるプライオリティの最小値を返す。 サポートされる policy の値は SCHED_FIFOSCHED_RRSCHED_OTHERSCHED_BATCH である。これらのスケジューリング方針に関する詳細は   sched_setscheduler (2) に書かれている。
数値的に大きなプライオリティ値を持つプロセスは小さな プライオリティ値を持つプロセスより前にスケジュールされる。 このため sched_get_priority_max () が返す値は sched_get_priority_min () が返す値よりも大きい。
Linux では SCHED_FIFOSCHED_RR では 1 から 99 の範囲の 静的プライオリティーを持ち、SCHED_OTHERSCHED_BATCH では プライオリティとして 0 を持つ。 それぞれの方針のスケジューリング・プライオリティの範囲は 変更することができない。
スケジューリング・プライオリティの範囲は他の POSIX システムと 異なっているかもしれない。それで、移植性(portable)のある アプリケーションでは仮想的な範囲を用い sched_get_priority_max () と sched_get_priority_min () で与えられた間隔にマップして使用することはいい考えである。 POSIX.1-2001 では SCHED_FIFOSCHED_RR における 最大値と最小値の間隔を少なくとも 32 にすることを要求している。
POSIX システムでは sched_get_priority_max ()と sched_get_priority_min ()は <unistd.h> に _POSIX_PRIORITY_SCHEDULING が定義されている場合にのみ使用可能である。

返り値

成功した場合は sched_get_priority_max ()と sched_get_priority_min ()は指定されたスケジューリング方針のプライオリティの最大値/最小値を返す。 エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

EINVAL
パラメーター policy が定義されているスケジューリング方針と一致しない。

準拠

POSIX.1-2001.

関連項目

sched_getaffinity (2), sched_getparam (2) sched_getscheduler (2),  sched_setaffinity (2),   sched_setparam (2),   sched_setscheduler (2), 

Programming for the real world - POSIX.4 by Bill O. Gallmeister, O'Reilly & Associates, Inc., ISBN 1-56592-074-0