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slabtop - コマンド (プログラム) の説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. オプション
  5. ソート基準
  6. コマンド
  7. ファイル
  8. 関連項目
  9. 注意
  10. 著者

名前

slabtop - リアルタイムにカーネル slab キャッシュ情報を表示する

書式

slabtop [ options ]

説明

  slabtop (1) はリアルタイムに詳細なカーネル slab キャッシュ情報を表示する。 キャッシュ情報の上位を、ソート基準に挙げられている 基準のいずれかでソートして、リストで表示する。 また slab レイヤ情報が書かれた統計情報ヘッダも表示する。

オプション

通常は   slabtop (1) の起動にオプションは必要ない。 しかし以下のオプションを 1 つ以上指定することで、動作を微調整できる。

--delay=n, -d n
n 秒毎に表示を更新する。 デフォルトでは   slabtop (1) は 3 秒毎に表示を更新する。 プログラムを終了するには q を入力すること。
--sort=S, -s S
S でソートする。ここで S はいずれかのソート基準である。
--once, -o
出力を 1 回表示して終了する。
--version, -V
バージョン情報を表示して終了する。
--help
使用法の情報を表示して終了する。

ソート基準

以下は各 slab キャッシュのソートに使用できる有効なソート基準であり、 表示する「上位 (top)」の slab キャッシュがどれであるかを決定する。 デフォルトのソート基準はオブジェクト数によるソート ("o") である。
slabtop の実行中に対応する文字を押すことにより、 ソート基準を変更することができる。

a:
アクティブなオブジェクト数でソートする。
b:
slab 毎のオブジェクト数でソートする。
c:
キャッシュサイズでソートする。
l:
slab 数でソートする。
v
アクティブな slab 数でソートする。
n:
名前でソートする。
o:
オブジェクト数でソートする。
p:
slab 毎のページ数でソートする。
s:
オブジェクトサイズでソートする。
u:
キャッシュ利用率でソートする。

コマンド

  slabtop (1) は実行中にユーザからのキーボードコマンドを受け付ける。 以下のコマンドがサポートされている。 文字の場合は大文字・小文字ともに受け付ける。
有効な各ソート文字も受け付け、ソートルーチンを変更する。 「ソート基準」 のセクションを参照すること。

<スペースバー>
スクリーンを再描画する。
Q
プログラムを終了する。

ファイル

/proc/slabinfo -- slab 情報

関連項目

注意

現在のところ、   slabtop (1) は 2.4 以降のカーネル (特にバージョン 1.1 またはそれ以降の /proc/slabinfo )が必要である。 カーネル 2.2 は将来サポートされるだろう。

著者

Chris Rivera と Robert Love によって書かれた。
  slabtop (1) は Martin Bligh の perl スクリプト vmtop に触発されて書かれた。
procps パッケージは Robert Love によってメンテナンスされており、 Michael Johnson によって作られた。
バグ報告は <procps-list@redhat.com> まで送って欲しい。