elvtune - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
elvtune - I/O エレベータの調整ツール
書式
elvtune
[
-r
r_lat
]
[
-w
w_lat
]
[
-b
b_max
]
/dev/blkdev1
[
/dev/blkdev2 ...
]
elvtune
-h
elvtune
-v
説明
elvtune は、ブロックデバイスのキューベース毎に I/O エレベータを調整することができる。 調整は稼働中に安全に行うことができる。 エレベータの調整とは、 ディスクの性能と対話性が変更可能であることを意味している。 elvtune の出力には、 調整されたキューのアドレスが表示される。 これはキューの ID と考えることができる。 例えば、同じハードディスク内の複数のパーティションは 同じキューを共有するので、 1 つのパーティションを調整することは、 HD 全体を調整することになる。
オプション
- -r r_lat
- I/O スケジューラが読み込み毎に与える最大待ち時間を設定する。
- -w w_lat
- I/O スケジューラが書き出し毎に与える最大待ち時間を設定する。
- -b b_max
- read キューに未処理の要求がある場合の、 write キューの max coalescing factor (write 要求を最大いくつまで一括で行うか) を指定する。
- -h
- ヘルプを表示する。
- -v
- バージョンを表示する。
注意
実際のところ、調整可能なフィールドは I/O スケジューラに関連したものである。 エレベータが片方向か双方向かの選択は、今のところできない。
LVM のような論理ブロックデバイスでは、 物理 デバイスに対して調整を行わなければならない。 LVM 論理デバイスのキュー調整は無駄である。
返り値
成功の場合は 0、失敗の場合は 1。
履歴
エレベータ動作の調整用の ioctl は、Linux 2.3.99-pre1 で追加された。
著者
Andrea Arcangeli <andrea@suse.de> SuSE