getpagesize - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
getpagesize - メモリのページ・サイズを取得する
書式
#include <unistd.h>
int getpagesize(void);
説明
getpagesize
()関数はページの大きさをバイト数で返す。ここでの「ページ」は
mmap
(2) の説明の中で使用されているもので、
mmap
()はこのページサイズの単位でファイルをマップする。
mmap
()が使用するページサイズは以下のようにして知ることができる。
#include <unistd.h> long sz = sysconf(_SC_PAGESIZE);
(一部のシステムでは _SC_PAGESIZE の代わりに _SC_PAGE_SIZE を使用することができる)、もしくは以下のようにする:
#include <unistd.h> int sz = getpagesize();
歴史
このシステムコールは 4.2BSD で初めて登場した。
準拠
SVr4, 4.4BSD, SUSv2.
SUSv2 では
getpagesize
()システムコールは「過去の遺物 (LEGACY)」とされており、
POSIX.1-2001 からは外されている。
HP-UX にはこのシステムコールは存在しない。
注意
getpagesize ()が Linux の system call として存在するかどうかはそのアーキテクチャに 依存している。 システムコールとして存在する場合には、カーネルシンボルの PAGE_SIZE を返す。 PAGE_SIZE は、アーキテクチャとマシンモデルに依存する。 一般に、バイナリは、アーキテクチャごとに1つのバイナリ配布で済ませるために、 アーキテクチャには依存しているがマシンモデルには依存していない。 したがって、ユーザプログラムはコンパイル時にヘッダーファイルから PAGE_SIZE を見つけて使用すべきではないことが分かる。 少なくとも、マシンモデルについても依存性が存在する (sun4 のような) アーキテクチャにおいては本物のシステムコールを使用する必要がある。 尚、 libc4, libc5, glibc 2.0 では、 getpagesize ()がシステム・コールを使用せず、固定の値を返すために、この方法は 失敗する。glibc 2.1 では大丈夫である。