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getservent - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. ファイル
  6. 準拠
  7. 関連項目

名前

getservent, getservbyname, getservbyport, setservent, endservent - サービスのエントリを取得する

書式

#include <netdb.h>

struct servent *getservent(void);
struct servent *getservbyname(const char *name, const char *proto);
struct servent *getservbyport(int port, const char *proto);
void setservent(int stayopen);
void endservent(void);

説明

getservent () 関数は、 ファイル /etc/services の次の行を一行読み込み、 フィールドに分割した内容を収めた構造体 servent を返す。 ファイル /etc/services は必要に応じてオープンされる。

getservbyname () 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスの名前 name にマッチする行を /etc/services から探し、 その行の内容を収めた servent 構造体を返す。 proto が NULL の場合はどのプロトコルにもマッチしない。

getservbyport () 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスのポート番号 port (ネットワークバイトオーダーで与える) にマッチする行を /etc/services から探し、 その行の内容を収めた protoent 構造体を返す。 proto が NULL の場合はどのプロトコルにもマッチしない。

setservent () 関数は /etc/services ファイルをオープンして、 ファイルポインタを先頭に移動する。 stayopen が真 (1) の場合には、 getservbyname () や getservbyport () 関数の呼び出しの間にファイルはクローズされない。

endservent () 関数は /etc/services ファイルをクローズする。

servent 構造体は <netdb.h> で以下のように定義されている。

struct servent {
	char	*s_name;		/* official service name */
	char	**s_aliases;		/* alias list */
	int	s_port;			/* port number */
	char	*s_proto;		/* protocol to use */
}

servent 構造体のメンバーは以下の通り。

s_name
サービスの正式名 (official name)。
s_aliases
サービスの別名のリスト。0 で終端する。
s_port
サービスのポート番号。ネットワークバイトオーダーで与えられる。
s_proto
このサービスと共に用いるプロトコルの名前。

返り値

getservent (), getservbyname (), getservbyport () 関数は servent 構造体を返す。 エラーが起こったり、ファイルの末尾に達した場合は NULL ポインタを返す。

ファイル

/etc/services
サービスのデータベースファイル

準拠

4.3BSD, POSIX.1-2001.

関連項目