getservent - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
getservent, getservbyname, getservbyport, setservent, endservent - サービスのエントリを取得する
書式
#include <netdb.h>
struct servent *getservent(void);
struct servent *getservbyname(const char *name, const char *proto);
struct servent *getservbyport(int port, const char *proto);
void setservent(int stayopen);
void endservent(void);
説明
getservent () 関数は、 ファイル /etc/services の次の行を一行読み込み、 フィールドに分割した内容を収めた構造体 servent を返す。 ファイル /etc/services は必要に応じてオープンされる。
getservbyname () 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスの名前 name にマッチする行を /etc/services から探し、 その行の内容を収めた servent 構造体を返す。 proto が NULL の場合はどのプロトコルにもマッチしない。
getservbyport () 関数は、 プロトコル proto を用いるサービスのポート番号 port (ネットワークバイトオーダーで与える) にマッチする行を /etc/services から探し、 その行の内容を収めた protoent 構造体を返す。 proto が NULL の場合はどのプロトコルにもマッチしない。
setservent () 関数は /etc/services ファイルをオープンして、 ファイルポインタを先頭に移動する。 stayopen が真 (1) の場合には、 getservbyname () や getservbyport () 関数の呼び出しの間にファイルはクローズされない。
endservent () 関数は /etc/services ファイルをクローズする。
servent
構造体は <netdb.h>
で以下のように定義されている。
struct servent { char *s_name; /* official service name */ char **s_aliases; /* alias list */ int s_port; /* port number */ char *s_proto; /* protocol to use */ }
servent 構造体のメンバーは以下の通り。
- s_name
- サービスの正式名 (official name)。
- s_aliases
- サービスの別名のリスト。0 で終端する。
- s_port
- サービスのポート番号。ネットワークバイトオーダーで与えられる。
- s_proto
- このサービスと共に用いるプロトコルの名前。
返り値
getservent (), getservbyname (), getservbyport () 関数は servent 構造体を返す。 エラーが起こったり、ファイルの末尾に達した場合は NULL ポインタを返す。
ファイル
- /etc/services
- サービスのデータベースファイル
準拠
4.3BSD, POSIX.1-2001.