isgreater - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
isgreater, isgreaterequal, isless, islessgreater, isunordered - 関係をテストするマクロ
書式
#include <math.h>
int isgreater(x,y);
int isgreaterequal(x,y);
int isless(x,y);
int islessequal(x,y);
int islessgreater(x,y);
int isunordered(x,y);
-std=c99 でコンパイルし、-lm でリンクする。
説明
(< のような) 通常の関係操作は、1 つのオペランドが NaN の場合には失敗する。 これは例外の原因になる。 これを避けるため、C99 では次のようなマクロを定義している。 これらのマクロはオペランドを 1 回だけ評価することが保証されている。 任意の実数の浮動小数点数型をオペランドにできる。
- isgreater()
- (x) > (y) を決定する。x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isgreaterequal()
- (x) >= (y) を決定する。x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isless()
- (x) < (y) を決定する。x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessequal()
- (x) <= (y) を決定する。x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessgreater()
- (x) < (y) || (x) > (y) を決定する。x または y が NaN でも例外を発生しない。 このマクロは x != y と等価ではない。 なぜなら、この評価式は x または y が NaN の場合に true となるためである。
- isunordered()
- x または y が NaN の場合に true となる。 それ以外の場合は false になる。
注意
これらの関数は全てのハードウェアでサポートされているわけではない。 サポートされていない場合は、マクロでエミュレートされる。 エミュレートされる場合は、性能上の不利がある。 NaN について心配しなくて構わない場合は、 これらの関数を使わないこと。
準拠
C99
関連項目
fpclassify
(3)
isnan
(3)