mem - スペシャルファイル (デバイス)の説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
mem, kmem, port - システムメモリ(system memory)、カーネルメモリ (kernel memory)、システムポート(sysmem ports)
説明
mem はコンピュータのメインメモリイメージのキャラクターデバイスファ イル(character device file)である。このデバイスは、例えば、システムを 検査するため(また、パッチ(patch)をあてるため)に使われるだろう。
mem のバイトアドレス(byte address)は 物理メモリアドレスとして解釈される。 存在していない場所への参照はエラーが返される。
読み込み専用(read-only)あるいは書き込み専用(write-only)のビットへの検 査あるいはパッチ当ては予期せぬ結果をもたらすことがある。
このデバイスファイルは典型的には次のようにして作られる。:
mknod -m 660 /dev/mem c 1 1
chown root:kmem /dev/mem
kmem ファイルは mem と同じだが、 物理メモリへのアクセスではなく、カーネル(kernel)の仮想 メモリ(virtual memory)へのアクセスである点が異なる。
このデバイスファイルは典型的には次のようにして作られる。:
mknod -m 640 /dev/kmem c 1 2
chown root:kmem /dev/kmem
port は mem に似ているが I/O ポート(I/O ports)へのアクセスが行われる。
このデバイスファイルは典型的には次のように作られる。:
mknod -m 660 /dev/port c 1 4
chown root:mem /dev/port
ファイル
/dev/mem
/dev/kmem
/dev/port
関連項目
chown (1), mknod (1), ioperm (2)
翻訳者
石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>