mkpasswd - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
mkpasswd - passwd と group のデータベースファイルを更新する
書式
mkpasswd [-fvgps ] file
説明
mkpasswd はフラグで与えられた書式にしたがってファイルを読み込み、 それをデータベースファイル形式に変換する。 作成されたデータベースファイルは、 多くのユーザがいるシステムでのアクセス性能を改善するために用いられる。 出力ファイルの名前は file .dir および file .pagとなる。
-f オプションを指定すると、 mkpasswd は出力ファイルが存在していても無視して上書きする。 通常は、出力ファイルが既に存在する旨の警告を発して終了する。
-v オプションを指定すると、 mkpasswd は変換を行なう毎に各レコードの情報を出力し、 最後に終了メッセージを表示する。
-g オプションを指定すると、 入力ファイルが /etc/group ファイルの書式であるとみなして処理を行なう。 -s オプションと同時に用いた場合は、 /etc/gshadow ファイルの書式が用いられる。
-p オプションを指定すると、 入力ファイルが /etc/passwd ファイルの書式であるとみなして処理を行う。 これがデフォルトの動作である。 -s オプションと同時に用いた場合は、 /etc/shadow ファイルの書式が用いられる。
警告
複数のデータベースファイルを使えるのは、 NDBM データベースライブラリを備えたシステムのみであり、 どんなシステムでも可能なわけではない。
注意
大抵のコマンドは変更の際にデータベースファイルを更新する機能を備えているので、 このコマンドが必要になるのは、データベースを削除してしまった場合や、 データベースが壊れた場合などに、再生成するときだけである。
ファイル
/etc/passwd - ユーザアカウント情報
/etc/shadow - shadow 化されたユーザ情報
/etc/group - グループ情報
/etc/gshadow - shadow 化されたグループ情報
関連項目
著者
Julianne Frances Haugh (jockgrrl@ix.netcom.com)