mktemp - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
mktemp - 他と重ならないテンポラリファイル名を作成する
書式
#include <stdlib.h>
char *mktemp(char *template);
説明
関数 mktemp () は引数 template から他と重ならない テンポラリファイル名を作成する。引数 template で指示する文字配列 の後6文字は XXXXXX である必要がある。この部分がファイル名を他と 重ならないにするような文字で置き換えられる。 template は書き換えられるため、文字列定数ではなく文字配列として宣言するように しなければならない。
返り値
関数 mktemp () は異常終了時には NULL を (template が XXXXXX で終っていない)、その他の場合には template を戻す。 呼出しが正常終了の場合、 template の後6バイトに他と重ならない名前 (それまでに無い)になるように値が入る。異常終了の場合、template に 空文字が埋められる。
エラー
- EINVAL
- 引数 template で指示された文字列の後6文字が XXXXXX でない。
準拠
4.3BSD, POSIX.1-2001.
注意
libc4, libc5, glibc1 でのプロトタイプ宣言は <unistd.h> に含まれる; glibc2 では Single Unix Specification に従って <stdlib.h> に含まれている。
バグ
mktemp () を決して使わないこと。4.3BSD 系の実装や XXXXXX を プロセス ID と1文字により置き換える方式ではせいぜい26の名前を返す ことができるにすぎない。 この名前は簡単に推測できることや、その名前がすでに存在しているかどうか テストして、そのファイルをオープンする間に競合がある事から、 mktemp () を使うのは毎回セキュリティリスクをおかすことになる。 この競合は mkstemp (3) を使うことで避けられる。