offsetof - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
offsetof - 構造体のメンバーのオフセットを返す
書式
#include <stddef.h>
size_t offsetof(type
, member);
説明
offsetof
() マクロは、フィールド member
の
構造体 type
の先頭からのオフセットを返す。
このマクロが有用なのは、
構造体を構成するフィールドのサイズは実装によって変化するし、
コンパイラによりフィールド間に挿入するパディングのバイト数も
違う可能性があるからである。
その結果、あるエレメントのオフセットは必ずしもそれより前の
エレメントのサイズの合計とはならない。
member
がバイト境界に位置していない場合
(すなわち、ビットフィールドの場合) には、
コンパイラでエラーが発生する。
返り値
offsetof () は、指定されたエレメントの指定された型の中での オフセットを、バイト単位で返す。
例
Linux/x86 システムで、gcc
(1) のデフォルトオプションで
コンパイルされた場合、下記のプログラムは以下のような出力を返す。
$ ./a.out
offsets: i=0; c=4; d=8 a=16
sizeof(struct s)=16
#include <stddef.h> #include <stdio.h> #include <stdlib.h>
int main() { struct s { int i; char c; double d; char a[]; };
/* 出力はコンパイラ依存である */
printf("offsets: i=%ld; c=%ld; d=%ld a=%ld\n", (long) offsetof(struct s, i), (long) offsetof(struct s, c), (long) offsetof(struct s, d), (long) offsetof(struct s, a)); printf("sizeof(struct s)=%ld\n", (long) sizeof(struct s));
exit(EXIT_SUCCESS); }
準拠
POSIX.1-2001.