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rarp - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 注意
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  5. オプション
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  8. 関連項目
  9. 著者

名前

rarp - システムの RARP テーブルを操作する

書式

"rarp [-V] [--version] [-h] [--help]"
"rarp -a"
"rarp [-v] -d hostname ..."
"rarp [-v] [-t type] -s hostname hw_addr"

注意

このプログラムは古い。 バージョン 2.3 以降の Linux カーネルでは、 RARP サポートが含まれていない。 このプログラムの代わりとなる RARP デーモンについては ftp://ftp.dementia.org/pub/net-tools を参照すること。

説明

rarp は、カーネルの RARP テーブルをさまざまな方法で操作する。 アドレス・マッピングのエントリーをクリアしたり、 手作業でエントリーを設定したりするのが、主要なオプションである。 デバッグに rarp を利用して、RARP テーブルを完全にダンプすることも可能である。

オプション

-V
rarp のバージョンを表示する。
-v
詳細表示モードで動作し、何が起こっているかをユーザーに知らせる。
"-t type"
RARP テーブルを設定したり読み出したりするとき、 エントリーのどのクラスを対象にして欲しいかを rarp に指定する。 このパラメータは、デフォルトでは ether (つまり、 "IEEE 802.3 10Mbps Ethernet" に対応するハードウェア・コード 0x01 )に設定されている。 ほかに、たとえば AX.25 (ax25)NET/ROM (netrom) などのネットワーク技術が指定できる。
"-a"
"--list"
RARP テーブルのエントリーをリストアップする。
"-d hostname"
"--delete hostname"
指定されたホストの RARP エントリーすべてを削除する。
"-s hostname hw_addr"
"--set hostname hw_addr"
RARP のアドレス・マッピングのエントリーを設定する。 ホスト hostname に対するハードウェア・アドレスを hw_addr に設定する。 ハードウェア・アドレスの書式は、ハードウェア・クラスによって異なるが、 ほとんどのクラスでは普通の書き方が使える。 例えば、ethernet のクラスでは 16 進数 6 バイトであり、コロンで分割されている。

警告

システムによっては (特に、SUN の古いシステムでは)、RARP 問い合わせに対して、 ホストが別のリモート・ブート・サービスも 供給できるようになっているものもある。 したがって、ネットワーク管理者の怒りを買いたくなければ、 無闇に RARP エントリーを追加してはならない。

ファイル

/proc/net/rarp

関連項目

arp(8), route(8), ifconfig(8), netstat(8)

著者

Ross D. Martin, <martin@trcsun3.eas.asu.edu>
Fred N. van Kempen, <waltje@uwalt.nl.mugnet.org>
Phil Blundell, <Philip.Blundell@pobox.com>