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rtime - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 注意
  7. バグ
  8. 関連項目

名前

rtime - リモートマシンから時刻を取得する

書式


"#include <rpc/des_crypt.h>"
int rtime(struct sockaddr_in * addrp , struct rpc_timeval * timep , struct rpc_timeval * timeout );

説明

この関数は RFC868 に記述されているタイムサーバプロトコルを使用し、 リモートマシンから時刻を取得する。

タイムサーバプロトコルは 1900-01-01 の午前 0 時から秒数を提供するので、 この関数は適切な定数値を引くことにより、 提供された値を 1970-01-01 の午前 0 時 (Unix の紀元) から秒数に変換する。

timeout が NULL でない場合、udp/time ソケット (ポート 37) が使用される。 それ以外の場合、tcp/time ソケット (ポート 37) が使用される。

返り値

成功した場合は、0 が返されて、得られた 32 ビットの時刻値は timep->tv_sec に格納される。 エラーの場合は、-1 が返されて、 errno が適切に設定される。

エラー

内部で使用している関数 ( sendto (), poll (), recvfrom (), connect (), read ())の全てのエラーが起こる可能性がある。 更に次のエラーが起こる可能性がある:

EIO
返されたバイト数が 4 バイトでない。
ETIMEDOUT
timeout で定義された待ち時間の期限が切れた。

この例ではポート 37 がアップされてオープンされている必要がある。 /etc/inetd.conf の time エントリがコメントアウトされていないことを確認してほしい。
このプログラムは 'linux' というコンピュータに接続する。 'localhost' を使った場合は動作しない。 結果はコンピュータ 'linux' のローカル時刻である。

#include <stdio.h>
#include <errno.h>
#include <string.h>
#include <time.h>
#include <rpc/auth_des.h>
#include <netdb.h>


int use_tcp = 0; char *servername = "linux";
int main() { struct sockaddr_in name; struct rpc_timeval time1 = {0,0}; struct rpc_timeval timeout = {1,0}; struct hostent *hent; int ret;
memset((char *)&name, 0, sizeof(name)); sethostent(1); hent = gethostbyname(servername); memcpy((char *)&name.sin_addr, hent->h_addr, hent->h_length);
ret = rtime(&name, &time1, use_tcp ? NULL : &timeout); if (ret < 0) perror("rtime error"); else printf("%s", ctime((time_t *)&time1.tv_sec));
return 0; }

注意

IPv4 のみがサポートされている。

in.timed のバージョンによっては TCP しかサポートしていないものもある。 use_tcp を 1 に設定して、例にあるプログラムを試すこと。

libc5 はプロトタイプ
int rtime(struct sockaddr_in *, struct timeval *, struct timeval *);
を使い、 <rpc/auth_des.h> の代わりに <sys/time.h> を必要とする。

バグ

glibc 2.2.5 以前の rtime ()は、64 ビットマシンで正確に動作しない。

関連項目

netdate (1), ntpdate (1),  rdate (1),   inetd (8)