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setjmp - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. 準拠
  6. 注意
  7. 関連項目

名前

setjmp, sigsetjmp - ローカルでないジャンプ (goto) のために、 スタックコンテキスト (stack context) を保存する

書式

#include <setjmp.h>

int setjmp(jmp_buf env);int sigsetjmp(sigjmp_buf env, int savesigs);

説明

setjmp () と longjmp () は、プログラムの低レベルなサブルーチン において、エラーや割り込みが発生した時の処理に便利である。 setjmp () は、longjmp () によって使われる env に スタックコンテキスト/スタック環境を保存する。 setjmp () を呼び出した 関数が返るとき、スタックコンテキストは無効になる。

sigsetjmp () は setjmp () に似ている。 もし、 savesigs がゼロでないなら、阻止(block)されているシグナルも env に保存され、 後に siglongjmp () が env とともに行われたなら、元に戻される。

返り値

直接返ってくるときは、setjmp () と sigsetjmp () は 0 を返し、 コンテキストを保存した longjmp () から返ってくるときは、ゼロ以外を返す。

準拠

POSIX.1-2001, C99

注意

POSIX は、 setjmp () がシグナルコンテキスト(signal context) を保存すべきか どうかを指定していない (System V では保存しない。 4.3BSD では保存する。 4.3BSD には保存しない関数 _setjmp もある)。 もし、シグナルマスクを保存したいのなら、sigsetjmp () を使うこと。

setjmp () と sigsetjmp () はプログラムを理解しづらく、保守し にくいものにする。 別の方法が可能なら、それを使うべきである。

関連項目

  longjmp (3),  siglongjmp (3)