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setnetgrent - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. ファイル
  5. 返り値
  6. 注意
  7. 関連項目

名前

setnetgrent, endnetgrent, getnetgrent, getnetgrent_r, innetgr - ネットワーク・グループのエントリを操作する

書式

#include <netdb.h>
int setnetgrent(const char * netgroup );
void endnetgrent(void);
int getnetgrent(char ** host , char ** user , char ** domain );
int getnetgrent_r(char ** host , char ** user ,
char ** domain , char * buf , int buflen );

int innetgr(const char * netgroup , const char * host ,
const char * user , const char * domain );

説明

netgroup は SunOS で考案されたものである。ネットグループのデータベースの エントリは、 3 つの文字列のリスト (hostname , username , domainname) もしくはネットグループ名である。 前記のリストの各要素は空であってもよい。 空は何とでも一致することを意味する。 本ページで説明する関数を使うことで、ネットグループのデータベースに アクセスすることができる。どのデータベースが検索されるかは /etc/nsswitch.conf ファイルで定義されている。

setnetgrent ()コールは、この後で呼ばれる getnetgrent ()コールが検索するネットグループを定める。 getnetgrent ()関数はネットグループの次のエントリを取得し、 host , user , domain にポインタを入れて返る。 NULL ポインタは、対応するエントリがどんな文字列とも一致することを意味する。 得られたポインタは、ネットグループ関係の関数のいずれかが呼ばれるまでの 間だけ有効である。この問題を避けるためには GNU 拡張の関数 getnetgrent_r ()を使うとよい。この関数は呼び出し側が用意したバッファに 文字列を格納する。割り当て済のバッファを全て解放するには endnetgrent ()を使用する。

ほとんどの場合、 (hostname , username , domainname) の3要素の組がネットグループのメンバーかどうかを確認したいだけであろう。 innetgr ()関数を使うと、上記の3つの関数を呼び出さずにこの目的を達成できる。 もう一度書いておくが、NULL ポインタはワイルドカードであり、 あらゆる文字列と一致する。この関数はスレッドセーフである。

ファイル

/etc/netgroup
/etc/nsswitch.conf

返り値

これらの関数は成功すると 1 を、失敗すると 0 を返す。

注意

BSD の実装では setnetgrent ()は void を返す。

関連項目

sethostent (3), setservent (3), setprotoent (3)