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unlink - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. バグ
  8. 関連項目

名前

unlink - 名前を削除し、場合によってはそれが参照しているファイルも削除する

書式

#include <unistd.h>
int unlink(const char * pathname );

説明

unlink ()はファイル・システム (filesystem) 上の名前を削除する。 もしその名前がファイルへの最後のリンク (link) であり、 どのプロセスもそのファイルをオープン (open) していなければ、 ファイルは削除される。 ファイルが使用していたディスク上の領域は再利用が可能になる。
もし削除する名前がファイルへの最後のリンクだが、どれかのプロセスが そのファイルをまだオープンしている場合は、 そのファイルを参照している最後のファイル・ディスクリプター (file descriptor) がクローズ (close) されるまでファイルは存在し続ける。
もしその名前がシンボリック・リンク (symbolic link) を参照していれば、 リンクは削除される。
もし名前がソケット (socket) や fifo やデバイス (device) を参照していれば 名前は削除されるがそのオブジェクトをオープンしていたプロセスは それを使い続けることができる。

返り値

成功した場合は 0 を返す。エラーならば -1 を返し、 errno が適切に設定される。

エラー

EACCES
pathname を含んでいるディレクトリの書き込み許可がプロセスの実効 (effective) ユーザー ID に与えられていないか、 pathname の中のディレクトリのどれかに検索許可が与えられていない ( path_resolution (2)も参照すること)。
EBUSY (Linux 以外)
ファイル pathname がシステムまたは他のプロセスによって使用されていて リンクが削除できなかったので、この実装ではエラーとした。
EFAULT
pathname がアクセス可能なアドレス空間の外を指している。
EIO
I/O エラーが発生した。
EISDIR
pathname がディレクトリを参照している。 (これは POSIX で規定されていない値で、Linux 2.1.132 以降で返される。)
ELOOP
pathname を解決する際に遭遇したシンボリック・リンクが多過ぎる。
ENAMETOOLONG
pathname が長過ぎる。
ENOENT
pathname に対応するものが存在しないか、壊れたシンボリック・リンクであるか、 pathname が空である。
ENOMEM
十分なカーネル (kernel) のメモリーが使用できない。
ENOTDIR
pathname のディレクトリ部分が、実際には、ディレクトリでない。
EPERM
システムがディレクトリに対する unlink 操作を許可していない。 またはディレクトリに対する unlink 操作のために必要な特権を カレントプロセスが持っていない。 (これは POSIX で規定されているエラーの返し方である。 上述の通り、この場合には Linux は EISDIR を返す。)
EPERM (Linux のみ)
ファイルシステムがファイルに対する unlink 操作を許していない。
EPERM または EACCES
pathname を含んでいるディレクトリにスティッキー・ビット (sticky-bit) ( S_ISVTX )が設定されていて、プロセスの実効ユーザー ID が削除しようとするファイルの UID でもそれを含んでいるディレクトリのものでもなく、 かつプロセスに特権がない (Linux では CAP_FOWNER ケーパビリティ (capability) がない)。
EROFS
pathname が読み込み専用のファイル・システムのファイルを参照している。

準拠

SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.

バグ

NFS プロトコル (protocol) の潜在的な不良により、 まだ使用中のファイルの突然の消滅を引き起こすことがある。

関連項目