ustat - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
ustat - ファイル・システム (file system) の統計を得る
書式
#include <sys/types.h>
#include <unistd.h> /* libc[45] */
#include <ustat.h> /* glibc2 */
int ustat(dev_t dev, struct ustat *ubuf);
説明
ustat()はマウント (mount) されたファイル・システムの情報を返す。
devは調べるファイル・システムを含んでいるデバイス (device) の
デバイス番号。
ubufは以下のメンバーを含む ustat 構造体へのポインター:
daddr_t f_tfree; /* Total free blocks */ ino_t f_tinode; /* Number of free inodes */ char f_fname[6]; /* Filsys name */ char f_fpack[6]; /* Filsys pack name */
後の二つのフィールド、f_fname と f_fpack は実装 (implemented)
されておらず、常に NULL バイト ('\0') で埋められる。
返り値
成功した場合にはゼロが返され、 ubuf で示される ustat 構造体が埋められる。 エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。
エラー
- EFAULT
- ubuf がアクセス可能な空間の外側を指している。
- EINVAL
- dev がマウントされたファイル・システムを含むデバイスを参照していない。
- ENOSYS
- dev で参照されるマウントされたファイル・システムがこの操作 (operation) を サポートしていないか、Linux のバージョンが 1.3.16 以前である。
準拠
SVr4.
注意
ustat ()は推奨されず、互換性のためだけに提供される。 新しいプログラムは全てこれの代りに statfs (2) を使用するべきである。
HP-UX における注意
HP-UX 版の構造体 ustat には、その他にフィールド f_blksize が存在するが、他では見かけない。 HP-UX は次のように警告している: ファイルシステムの中には、解放されている inode の数を変更しないものもある。 このようなファイルシステムは、フィールド f_tinode に -1 を返す。 ファイルシステムの中には、inode を動的に確保するものもある。 このようなファイルシステムは、現在解放されている inode の数を返す。