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arch_prctl - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
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  3. 説明
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  5. エラー
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  7. 準拠
  8. 関連項目

名前

arch_prctl - アーキテクチャ固有のスレッド状態を設定する

書式

#include <asm/prctl.h>
#include <sys/prctl.h>
int arch_prctl(int code, unsigned long addr)

説明

arch_prctl ()関数はアーキテクチャ固有のプロセス状態またはスレッド状態を設定する。 code は副機能を選択し、引き数 addr を副機能に渡す。

x86-64 の副機能は以下の通り:

ARCH_SET_FS
FS レジスタの 64 ビットベースを addr に設定する。
ARCH_GET_FS
現在のスレッドの FS レジスタの 64 ビットベース値を、 addr パラメータで指される unsigned long で指定する。
ARCH_SET_GS
GS レジスタの 64 ビットベースを addr に設定する。
ARCH_GET_GS
現在のスレッドの GS レジスタの 64 ビットベース値を、 addr パラメータで指される unsigned long で指定する。

注意

arch_prctl ()は現在のところ Linux/x86-64 上の 64 ビットプログラムでのみサポートされている。
新しい 32 ビットセグメントセレクタがロードされた場合、 64 ビットベースは変更される。
ARCH_SET_GS が無効にされているカーネルもある。
64 ビットセグメントベースのコンテキストスイッチは、やや高価である。 LDT を   modify_ldt (2) で設定してセグメントセレクタを使うか、 2.5 カーネルの   set_thread_area (2) システムコールを使うことにより、 32 ビットベースを設定するという高速な代替手段もある。 4GB より大きなベースを設定したい場合にのみ、 arch_prctl ()が必要である。 アドレス空間の最初の 2GB にあるメモリは、   mmap (2) に MAP_32BIT フラグを指定して割り当てることができる。
バージョン 2.3.5 時点では、glibc には arch_prctl ()のプロトタイプがない。 今のところユーザは自分自身で宣言する必要がある。 これは将来の glibc のバージョンで修正されるかもしれない。
FS はスレッドライブラリで既に使われているかもしれない。

エラー

EFAULT
addr がアンマップされたアドレスを指しているか、プロセスのアドレス空間の外にある。
EINVAL
code が有効なサブコマンドでない。
EPERM
addr がプロセスのアドレス空間の外にある。

著者

この man ページは Andi Kleen によって書かれた。

準拠

arch_prctl ()は Linux/x86-64 拡張であり、移植性を意図したプログラムでは使うべきでない。

関連項目

  mmap (2),   modify_ldt (2),   prctl (2),   set_thread_area (2) 
AMD X86-64 Programmer's manual