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set_thread_area - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. バージョン
  8. 関連項目

名前

set_thread_area - スレッド局所記憶 (TLS) 領域を設定する

書式

#include <linux/unistd.h>
#include <asm/ldt.h>
int set_thread_area (struct user_desc * u_info );

説明

set_thread_area ()は、カレント・スレッドのスレッド局所記憶 (Thread Local Storage; TLS) 配列の中のエントリを設定する。 set_thread_area ()により設定される TLS 配列のエントリは、ユーザから引き数として渡される u_info->entry_number の値に対応している。値が範囲内にある場合、 set_thread_area ()は u_info で指された TLS ディスクリプタをスレッドの TLS 配列にコピーする。

entry_number として -1 が渡された場合、 set_thread_area ()は未使用 (free) の TLS エントリを使用する。 未使用の TLS エントリがあった場合、どのエントリが変更されたかが分かる ように終了時に u_info->entry_number の値が変更される。

返り値

set_thread_area ()は成功した場合 0 を返す。失敗した場合は -1 を返し、 errno を適切に設定する。

エラー

EINVAL
u_info->entry_number が範囲外である。
EFAULT
u_info が不正なポインタである。
ESRCH
未使用の TLS エントリが見つからなかった。

準拠

set_thread_area ()は Linux 独自であり、移植を意図したプログラムでは使用すべきではない。

バージョン

set_thread_area ()は Linux 2.5.29 で初めて登場した。

関連項目