carg - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
carg, cargf, cargl - 複素数の偏角を計算する
書式
#include <complex.h>
double carg(double complex
z
);
float cargf(float complex
z
);
long double cargl(long double complex
z
);
-lm でリンクする。
説明
複素数は 2つの実数値からなる座標で表すことができる。 直交座標を使って、 z = x+I*y と書くことができる。 このとき、 x = creal(z), y = cimag(z) である。
また、極座標を使って、 z = r*cexp(I*a) と書くこともできる。 r = cabs(z) は「半径」、「係数」と呼ばれ、 z の絶対値である。 a = carg(z) は「位相角」といい、 z の偏角である。
次の関係が整理する: tan(carg(z)) = cimag(z) / creal(z)
返り値
返り値は [-pi,pi] の範囲である。
準拠
C99