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ftok - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. 準拠
  6. 注意
  7. 関連項目

名前

ftok - パス名とプロジェクト識別子を System V IPC キーに変換する

書式

# include <sys/types.h>
# include <sys/ipc.h>

key_t ftok(const char * pathname , int proj_id );

説明

ftok ()関数は pathname で与えられたファイル (存在し、アクセス可能でなければならない) のファイル名の識別情報 (identity) と、 proj_id (0 であってはならない) の低位 8 ビットとを用いて、 key_t 型の System V IPC キーを生成する。 このキーは   msgget (2),   semget (2),   shmget (2) などでの利用に適している。

同じファイルを示すあらゆるパス名と、同じ proj_id に対しては、結果の値は等しくなる。 ファイルが違ったり (この場合両者は同時に存在しているはず)、 proj_id が異なると、返り値も異なる。

返り値

成功した場合は生成された key_t の値が返される。 失敗すると -1 が返され、エラーの内容が errno に書き込まれる。この内容はシステムコール   stat (2) のものと同じである。

準拠

POSIX.1-2001.

注意

libc4 と libc5 (および SunOS 4.x) では、 プロトタイプは

key_t ftok(char * pathname , char proj_id );

である。 現在では proj_idint だが、依然として 8 ビットしか用いられない。 通常は ASCII キャラクタが proj_id に用いられる。 proj_id が 0 のときの振る舞いが未定義になっているのは、これが理由である。

もちろん key_t が他と重ならないものであるかどうかは保証されない。 最善の場合の組み合わせを考えても、 proj_id の 1 バイト、i ノード番号の低位 16 ビット、および デバイス番号の低位 8 ビットなので、結果は 32 ビットに過ぎない。 例えば /dev/hda1/dev/sda1 それぞれにあるファイルに対して、衝突は容易に起こりうる。

関連項目