get_kernel_syms - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
get_kernel_syms - 公開されているカーネルやモジュールのシンボルの取得
書式
#include <linux/module.h>
int get_kernel_syms(struct kernel_sym *table);
説明
get_kernel_syms ()は、 table が NULL の場合、 問い合わせできるシンボルの数を返す。 NULL 以外の場合、以下の構造体の列 (table) に値を入れて返す。
struct kernel_sym { unsigned long value; char name[60]; };
シンボルの中には、 # module-name という形式の、カーネルが空の名前を持っているマジックシンボル (magic symbol) が散在している。この形式のシンボルに対応する値は モジュールがロードされたアドレスとなる。
個々のモジュールから公開 (export) されたシンボルは、マジックモジュールタグ の後ろに置かれる。また、モジュールはロードされた順番とは逆順で返される。
返り値
table にコピーされたシンボル数を返す。 エラーで返ることはない。
準拠
get_kernel_syms ()は Linux 固有である。
バグ
table 用に確保したバッファの大きさを伝える方法がない。 プログラムがシンボルテーブルの大きさを問い合わせた後に、カーネルに シンボルが追加されると、メモリの内容が破壊されることになる。
公開されるシンボル名の長さが 59 文字に制限されている。
これらの制限があるので、このシステムコールを使うよりは query_module (2) を使うのが望ましい (現在では query_module (2) 自身もそのマニュアルページに書かれているように 他のインタフェースを使うのが望ましいとされている)。
注意
このシステムコールが存在するのはカーネル 2.4 までの Linux だけである。 Linux 2.6 では削除された。