getgrent - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
getgrent, setgrent, endgrent - グループファイルエントリの取得
書式
#include <sys/types.h>#include <grp.h>
struct group *getgrent(void);
void setgrent(void);
void endgrent(void);
説明
getgrent () 関数は、グループ・データベースから取得したエントリを 要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインタを返す (グループ・データベースの例: ローカルのグループファイル /etc/group ,NIS, LDAP)。 最初に呼び出された時は最初のエントリを返し、それ以降は 呼び出される毎に次のエントリを返す。
setgrent () 関数を使うと、もう一度読み込めるように、 グループ・データベースの先頭に戻る。
endgrent () 関数は、全ての処理が終わった後にグループ・ データベースをクローズする。
group
構造体は、<grp.h>
で以下のように定義されている:
struct group { char *gr_name; /* グループ名 */ char *gr_passwd; /* グループのパスワード */ gid_t gr_gid; /* グループ ID */ char **gr_mem; /* グループのメンバ */ };
返り値
getgrent () 関数は group 構造体へのポインタを返す。 これ以上エントリが無いか、エラーが発生した場合は NULL を返す。
エラーが発生すると、 errno が適切に設定される。 この関数の呼び出し後に errno をチェックしたい場合は、呼び出し前に errno を 0 に設定しておかないといけない。
エラー
- EINTR
- シグナルがキャッチされた。
- EIO
- I/O エラー。
- EMFILE
- 呼び出したプロセスが既にファイルをオープンし過ぎている。
- ENFILE
- システム上にオープンされたファイルが多過ぎる。
- ENOMEM
- グループ情報構造体を割り当てるためのメモリが不十分。
- ERANGE
- 十分なバッファ空間がない。
ファイル
- /etc/group
- ローカルのグループ・データベースファイル
準拠
SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.
関連項目
fgetgrent
(3),
getgrent_r
(3),
getgrgid
(3),
getgrnam
(3)