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getgrent - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. ファイル
  7. 準拠
  8. 関連項目

名前

getgrent, setgrent, endgrent - グループファイルエントリの取得

書式

#include <sys/types.h>#include <grp.h>

struct group *getgrent(void);
void setgrent(void);
void endgrent(void);

説明

getgrent () 関数は、グループ・データベースから取得したエントリを 要素毎に分解し、各要素を格納した構造体へのポインタを返す (グループ・データベースの例: ローカルのグループファイル /etc/group ,NIS, LDAP)。 最初に呼び出された時は最初のエントリを返し、それ以降は 呼び出される毎に次のエントリを返す。

setgrent () 関数を使うと、もう一度読み込めるように、 グループ・データベースの先頭に戻る。

endgrent () 関数は、全ての処理が終わった後にグループ・ データベースをクローズする。

group 構造体は、<grp.h> で以下のように定義されている:

struct group {
    char   *gr_name;       /* グループ名 */
    char   *gr_passwd;     /* グループのパスワード */
    gid_t   gr_gid;        /* グループ ID */
    char  **gr_mem;        /* グループのメンバ */
};

返り値

getgrent () 関数は group 構造体へのポインタを返す。 これ以上エントリが無いか、エラーが発生した場合は NULL を返す。

エラーが発生すると、 errno が適切に設定される。 この関数の呼び出し後に errno をチェックしたい場合は、呼び出し前に errno を 0 に設定しておかないといけない。

エラー

EINTR
シグナルがキャッチされた。
EIO
I/O エラー。
EMFILE
呼び出したプロセスが既にファイルをオープンし過ぎている。
ENFILE
システム上にオープンされたファイルが多過ぎる。
ENOMEM
グループ情報構造体を割り当てるためのメモリが不十分。
ERANGE
十分なバッファ空間がない。

ファイル

/etc/group
ローカルのグループ・データベースファイル

準拠

SVr4, 4.3BSD, POSIX.1-2001.

関連項目