grantpt - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
grantpt - スレーブ擬似端末へのアクセスを許可する
書式
#define _XOPEN_SOURCE
#include <stdlib.h>
int grantpt(int fd);
説明
grantpt ()関数は、 fd で参照されたマスタ擬似端末に対応するスレーブ擬似端末デバイス (pty) のモードと所有者を変更する。 スレーブのユーザID は呼び出したプロセスの実 UID に設定される。 グループID として設定される値は規定されていない (例えば tty になる)。 スレーブのモードは 0620 (crw--w----) に設定される。
SIGCHLD シグナルを捕捉するためにシグナル・ハンドラが設定されている場合の grantpt ()の動作は規定されていない。
返り値
成功した場合、 grantpt ()は 0 を返す。そうでない場合、-1 を返し、 errno に適切な値がセットされる。
エラー
- EACCES
- 対応するスレーブ擬似端末にアクセスできなかった。
- EBADF
- 引き数 fd が有効なオープンされたファイル・ディスクリプタでない。
- EINVAL
- 引き数 fd は有効だが、マスタ擬似端末に対応するものではない。
準拠
POSIX.1-2001
備考
これは Unix98 pty 仕様の一部である。 pts (4) を参照のこと。 多くのシステムでは、この関数は "pt_chown" と呼ばれる set-user-ID された 補助バイナリを用いて実装されている。 Linux の devpts では、このような補助バイナリを必要としない。