kazmax - Linux で自宅サーバー

ptsname - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. 関連項目

名前

ptsname, ptsname_r - スレーブ擬似端末の名前を取得する

書式

#define _XOPEN_SOURCE

#include <stdlib.h>
char *ptsname(int fd);
#define _GNU_SOURCE
#include <stdlib.h>
char *ptsname_r(int fd, char * buf, size_t buflen);

説明

ptsname ()関数は fd で参照されるマスタ擬似端末 (pts) デバイスに対応する スレーブ擬似端末デバイスの名前を返す。
ptsname_r ()関数は ptsname ()のリエントラントなバージョンである。 この関数は、スレーブ疑似端末デバイスの名前を、 NULL で終端された文字列の形で buf で指定されたバッファに格納して返す。 buflen 引き数には buf のバイト数を指定する。

返り値

成功の場合、 ptsname ()は静的記憶領域の文字列へのポインタを返す。 この記憶領域はこの後の ptsname ()の呼び出しで上書きされる。 このポインタを free してはいけない。 エラーの場合は NULL ポインタを返す。
成功の場合、 ptsname_r ()は 0 を返す。 エラーの場合、0 以外の値を返し、 errno をエラーを示す値に設定する。

エラー

EINVAL
( ptsname_r ()のみ) buf が NULL である。
ENOTTY
fd がマスタ疑似端末デバイスを参照していない。
ERANGE
( ptsname_r ()のみ) buf が小さすぎる。

準拠

ptsname ()は Unix98 疑似端末仕様の一部である ( pts (4)を参照のこと)。この関数は POSIX.1-2001 で規定されている。
ptsname_r ()は Linux による拡張である。 この関数についての記載があるものとして Tru64 と HP-UX があるが、 これらの OS での実装ではエラーの場合 -1 を返し、 errno にエラーを示す値を設定する。 移植を考慮したプログラムではこの関数の使用は避けること。

関連項目