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lidsadm - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. コマンド
  5. LIDS_FLAG
  6. 使用可能な権限
  7. 有効なフラグ
  8. その他の情報源
  9. バグ
  10. ファイル
  11. 関連項目
  12. AUTHORS
  13. 配布

名前

lidsadm - Linux Intrusion Detection System 用の管理ツール

書式

"lidsadm -[S|I] -- [+|-][LIDS_FLAG] [...]"
"lidsadm -V"
"lidsadm -h"

説明

lidsadmLinux Intrusion Detection System (LIDS) 用の管理ツールである。
LIDS は現在のLinux カーネルを拡張する、カーネルパッチである。LIDS によっ て、重要なファイルや、ディレクトリや、デバイスを保護することができる。 さらにシステム全体に対して、アクセス制限をかけるACL を定義することもで きる。LIDS の詳しい情報に関しては、 http://www.lids.org を参照のこと。

lidsadm は、ACL を定義し、LIDS の保護機能を管理するために使用される。

コマンド

それぞれのlidsadm ユーティリティの機能ごとに、コマンドは独立して定義さ れる。組み合わせて使用することはできない。

-P
RipeMD-160 で暗号化されたLIDS のパスワード(lids.pw に保存される) を設 定する。
-S
LIDS の保護機能を変更する(LIDS パスワードが必要)。
-I
LIDS の保護状態をパスワード無しで変更する("カーネルの封印"のときだけ 使用される)。
-V
LIDS システムの現在の状態を表示する。
-v
lidsadm のバージョンを表示する。
-h
ヘルプを表示する。

LIDS_FLAG

たくさんのフラグをセットすることができる。権限をセットしたり外し
たり、さらにLIDS システムをオンにしたりオフにしたりすることもできる。

使用可能な権限

LIDS で使われる権限には、下記のものがある。封印して切替えをすると きに、権限を有効や無効にするために名前を使用することができる。 さらに、権限がシステム全体で無効になっているときでも、プログラムに権限 を与えることができる。

CAP_CHOWN
chown(2)/chgrp(2)
CAP_DAC_OVERRIDE
DAC access.
CAP_DAC_READ_SEARCH
DAC read.
CAP_FOWNER
ユーザーID とオーナーID が等しくない
CAP_FSETID
実行ユーザーID とオーナーID が等しくない
CAP_KILL
実/有効ID とプロセスID が等しくない
CAP_SETGID
setgid(2)
CAP_SETUID
set*uid(2)
CAP_SETPCAP
転送権限
CAP_LINUX_IMMUTABLE
不変か、付け加えられるファイル特性
CAP_NET_BIND_SERVICE
1024 未満のポートへのバインディング
CAP_NET_BROADCAST
マルチキャストのブロードキャスト/リスニング
CAP_NET_ADMIN
インターフェース/ファイアーウォール/ルーティング 変更
CAP_NET_RAW
RAW ソケット(ping)
CAP_IPC_LOCK
共有メモリーセグメントのロック
CAP_IPC_OWNER
IPC 所有者のチェック
CAP_SYS_MODULE
カーネルモジュールの挿入と削除
CAP_SYS_RAWIO
ioperm(2)/iopl(2) アクセス
CAP_SYS_CHROOT
chroot(2)
CAP_SYS_PTRACE
ptrace(2)
CAP_SYS_PACCT
プロセスアカウンティングの設定
CAP_SYS_ADMIN
管理者の重み
CAP_SYS_BOOT
reboot(2)
CAP_SYS_NICE
nice(2)
CAP_SYS_RESOURCE
リソース制限の設定
CAP_SYS_TIME
システム時間の設定
CAP_SYS_TTY_CONFIG
TTY 設定
CAP_MKNOD
mknod() の特別な許可
CAP_LEASE
ファイルにリースを許可
CAP_HIDDEN
システムからプログラムを隠す
CAP_KILL_PROTECTED
プロセスに、保護されているプロセスをkill させることを許可/不許可
CAP_PROTECTED
シグナルからプロセスを保護

有効なフラグ


これらのフラグは、管理オプションの"-S" と共に用いられる。

LIDS_GLOBAL
LIDS システム全体を有効/無効にする。
RELOAD_CONF
設定ファイルと、プログラムのinode/dev 番号を再読込させる。
LIDS
LIDS をローカルに(シェルと子プロセスも) を有効/無効にする。これは、 LIDS フリーセッション(LFS) として知られている。

下記にlidsadm の使用例をいくつか示す。

lidsadm -I
カーネルを、デフォルトの/etc/lids/lids.cap にある権限セットを用い て封印する。そのファイルは、自分自身で編集する必要がある。
lidsadm -S -- -LIDS
LIDS を現在のターミナルセッション上でオフにするときは、このオプションを 使用することを薦める。
lidsadm -S -- -LIDS_GLOBAL
LIDS を全体的にオフにする。システムは、もはやLIDS で守られていない。

その他の情報源

メーリングリスト
参加、退会するときには、次のサイトを参照- http://lists.sourceforge.net/lists/listinfo/lids-user
メッセ-ジをメーリングリストに投稿するときは、メールを次のところまで送信 してほしい- lids-user@lists.sourceforge.net
最新のLIDS メーリングリストのアーカイブは、次のところにある- http://www.geocrawler.com/redir-sf.php3?list=lids-user
古いアーカイブは、次のところにある- http://groups.yahoo.com/group/lids
LIDS FAQ
LIDS FAQ は次のところにある-
http://www.lids.org/lids-faq/lids-faq.html
あるいは、
http://www.roedie.nl/lids-faq

バグ

LIDS に関するバグは、Xie やPhil に送るか、あるいはメーリングリスト (lids-user@lists.sourceforge.net) に送ってほしい。 カーネルをコンパイルするときに使った、.config ファイルと、/etc/lids に あるlids.conf とlids.cap ファイルを一緒に送ること。また、このマ ニュアルページでエラーを見付けたら、Sander Klein まで知らせて欲しい。

ファイル

/etc/lids/lids.conf - LIDS 設定ファイル
/etc/lids/lids.cap - 全体の権限の定義
/etc/lids/lids.net - e-mail アラートの設定
/etc/lids/lids.pw - 暗号化されたLIDS パスワード

関連項目

AUTHORS

Huagang Xie <xie@lids.org>

Philippe Biondi <biondi@cartel-securite.fr>

マニュアルページは、Sander Klein によって書かれた。 <roedie@roedie.nl>


配布

LIDS の最新のバージョンは、 http://www.lids.org/ か、ミラーからダウンロードできる。
LIDS is (C) 1999-2003 by Huagang Xie(xie@lids.org)。 その他の注意点は、lidsadm (8) のマニュアルを参照のこと。