nan - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
nan, nanf, nanl - 無効値 ('Not a Number') を返す
書式
#include <math.h>
double nan(const char *
tagp
);
float nanf(const char *
tagp
);
long double nanl(const char *
tagp
);
コンパイル時にオプション -std=c99 を、
リンク時にオプション -lm を使用すること。
説明
これらの関数は、SIGFPE シグナルなしの無効値 (NaN) を示す表現を返す (どの表現を使用するかは tagp で指定する)。SIGFPE シグナルなしの NaN をサポートしていない実装では 0 を返す。
nan("char-sequence") を呼び出すのは、 strtod ("NAN(char-sequence)",NULL) と等価である。 同様に、 nanf ()や nanl ()を呼び出すのは、 strtof ()や strtold ()を呼ぶのと同じである。
引き数 tagp の使い方は規定されていない。 IEEE 754 準拠のシステムでは、NaN にも複数の表現が存在し、 tagp はその選択に使用される。 他のシステムでは、何の意味もないかもしれない。
準拠
C99。また、IEC 559 や推奨関数になっている IEEE 754/IEEE 854 の付録も参照すること。
関連項目
isnan
(3),
strtod
(3)