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nan - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 準拠
  5. 関連項目

名前

nan, nanf, nanl - 無効値 ('Not a Number') を返す

書式

#include <math.h>
double nan(const char * tagp );
float nanf(const char * tagp );
long double nanl(const char * tagp );
コンパイル時にオプション -std=c99 を、 リンク時にオプション -lm を使用すること。

説明

これらの関数は、SIGFPE シグナルなしの無効値 (NaN) を示す表現を返す (どの表現を使用するかは tagp で指定する)。SIGFPE シグナルなしの NaN をサポートしていない実装では 0 を返す。

nan("char-sequence") を呼び出すのは、 strtod ("NAN(char-sequence)",NULL) と等価である。 同様に、 nanf ()や nanl ()を呼び出すのは、 strtof ()や strtold ()を呼ぶのと同じである。

引き数 tagp の使い方は規定されていない。 IEEE 754 準拠のシステムでは、NaN にも複数の表現が存在し、 tagp はその選択に使用される。 他のシステムでは、何の意味もないかもしれない。

準拠

C99。また、IEC 559 や推奨関数になっている IEEE 754/IEEE 854 の付録も参照すること。

関連項目

isnan (3),  strtod (3)