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nscd - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 説明
  3. オプション
  4. 注意
  5. 関連項目
  6. 著者

名前

/usr/sbin/nscd - ネームサービスキャッシュデーモン

説明

nscd は一般的なネームサービスに必要な多くのものを キャッシュとして提供するデーモンである。 デフォルトの設定ファイル /etc/nscd.conf でキャッシュデーモンの動作を決定する。   nscd.conf (5) を見よ。
nscd は   passwd (5),   group (5),  hosts(5) データベースへのアクセスのキャッシュを   getpwnam (3),  getpwuid (3),  getgrnam (3),  getgrgid (3),  gethostbyname (3) などの標準 libc インターフェースを通して提供する。
各データベースには 2 つのキャッシュがある。 肯定的 (positive) なキャッシュは見つかったアイテムをキャッシュし、 否定的 (negative) なキャッシュは見つからなかったアイテムをキャッシュする。 各キャッシュはデータの TTL (time-to-live, 生存時間) を個別に持っている。 特例として shadow ファイルはキャッシュされない点に注意すること。 getspnam (3)を呼び出しても結果としてキャッシュされないままになる。

オプション

"--help"
全てのオプションとその動作をリストして表示する。

注意

nscd はサービスが使っているプロトコルに一切関知しない。 例えば、ホスト名の問い合わせに DNS を使うように /etc/nsswitch.conf を設定していた場合、 DNS の問い合わせに使う /etc/resolv.conf を変更しても nscd は以前のものを使い続けるということである。 このような場合、ユーザーは nscd を再起動しなければならない。

関連項目

著者

nscd は Thorsten Kukuk と Ulrich Drepper によって書かれた。