nscd - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
/usr/sbin/nscd - ネームサービスキャッシュデーモン
説明
nscd は一般的なネームサービスに必要な多くのものを
キャッシュとして提供するデーモンである。
デフォルトの設定ファイル
/etc/nscd.conf
でキャッシュデーモンの動作を決定する。
nscd.conf
(5) を見よ。
nscd は
passwd
(5),
group
(5),
hosts(5)
データベースへのアクセスのキャッシュを
getpwnam
(3),
getpwuid
(3),
getgrnam
(3),
getgrgid
(3),
gethostbyname
(3) などの標準 libc インターフェースを通して提供する。
各データベースには 2 つのキャッシュがある。
肯定的 (positive) なキャッシュは見つかったアイテムをキャッシュし、
否定的 (negative) なキャッシュは見つからなかったアイテムをキャッシュする。
各キャッシュはデータの TTL (time-to-live, 生存時間) を個別に持っている。
特例として shadow ファイルはキャッシュされない点に注意すること。
getspnam
(3)を呼び出しても結果としてキャッシュされないままになる。
オプション
- "--help"
-
全てのオプションとその動作をリストして表示する。
注意
nscd はサービスが使っているプロトコルに一切関知しない。
例えば、ホスト名の問い合わせに DNS を使うように
/etc/nsswitch.conf
を設定していた場合、 DNS の問い合わせに使う
/etc/resolv.conf
を変更しても nscd は以前のものを使い続けるということである。
このような場合、ユーザーは nscd を再起動しなければならない。
関連項目
著者
nscd
は Thorsten Kukuk と Ulrich Drepper によって書かれた。