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rpmcache - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

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名前

rpmcache - RPM パッケージのへッダ情報をキャッシュする

書式

rpmcache [ PACKAGE_NAME ... ]

説明

rpmcache はファイルツリーを歩きまわり(リモートのFTP かもしれない)、   glob (7) の式を使ってパスをフィルタリングし、rpm パッケージのへッダを読み込む。 最新の(すなわち同じパッケージ名のものに対し、 パッケージのエポック・バージョン・リリースを比較し、 それが同じであればビルド日付を使って比較した)パッケージのへッダーが 他のものと重複しなければ、rpm データベースにキャッシュされる。 不明な依存性を解消するパッケージの場所を提案するために、rpm データベースの キャッシュを利用することができる。

rpmcache 固有のオプションはなく、 rpm 関連のツールで共通のオプションだけである。 現時点で何が実装されているかについては、 rpmcache の使用方法のメッセージ(訳注: "rpmcache --help")を参照のこと。

検索対象のファイルツリーの場所は rpm マクロを使って設定される。 最終的な場所は、独立した 5 つの要素を結合したものである。 rpmcache を設定するのに使用されるマクロ名を以下に示す。 下記の表示順と同じ順番で各要素が結合されて、 検索されるファイルツリーの場所が生成される。

%_bhpath
"path"レベル。 検索されるファイルツリーのパス(または URL)の先頭部分。   glob (7) の式はここでは使えない。
%_bhcoll
"collection" レベル。 %_bhpath のサブディレクトリーにマッチする文字列(または   glob (7) 式)。
%_bhN
"name" レベル。 %_bhcoll のサブディレクトリーにマッチする文字列(または   glob (7) 式)。 Red Hat ビルドシステム内でのいずれかの特定のパッケージ名にマッチするよ うな   glob (7) 式を構成するために PACKAGE_NAME 引数が使用される。 ほぼ確実に、Red Hat 以外の人間が使用することはないだろう。
%_bhVR
"version-release" レベル。 %_bhN のサブディレクトリーにマッチする文字列(または   glob (7) 式)。
%_bhA
"arch" レベル。 %_bhVR のサブディレクトリーにマッチする文字列(または   glob (7) 式)。

キャッシュデータベースの場所もまた、以下のマクロを使用して設定される。

%_cache_dbpath
キャッシュデータベースの場所。デフォルトは /var/spool/up2date/cache

キャッシュデータベースのフォーマットは rpm データベースのものと等しく、 コマンドラインの rpm から利用することができる。 例えば、パッケージのインストールに必要な依存性を満たすパッケージを 提案するためにキャッシュデータベースを利用するには、以下の設定が /etc/rpm/macros または ~/.rpmmacros に必要である。

%_solve_dbpath
依存性を解決する提案のために使用されるデータベースの場所。

Red Hat beehive ツリーのための(最低限の)設定例

訳注: beehive は多分、Red Hat 内部の何らかの名前。

%_cache_dbpath  /var/spool/up2date/cache
%_solve_dbpath  %{_cache_dbpath}
%_bhpath        file://localhost/mnt/redhat/beehive/comps/dist
%_bhcoll        7.3
%_bhN           @(basesystem|bash|filesystem|glibc-common|glibc|ldconfig|libtermcap|mktemp|setup|termcap)
%_bhVR          *
%_bhA           @(i[3456]86|noarch)

Red Hat の FTP ツリーのための(最小)設定例

%_cache_dbpath  /var/spool/up2date/cache
%_solve_dbpath  %{_cache_dbpath}
%_bhpath        ftp://localhost/mnt/dist
%_bhcoll        @(7.3|7.2|7.1|7.0|6.2|6.1|6.0|5.2|5.1|5.0)
%_bhN           @(%{_arch})
%_bhVR          *
%_bhA           @(i[3456]86|noarch)

バグ

rpm-devel パッケージに対するバグ報告や改善要求は、bugzilla http://bugzilla.redhat.com/ を使って欲しい。

関連項目

  rpm (8),   glob (7),  http://www.rpm.org/

著者

Jeff Johnson <jbj@redhat.com>