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sched_setparam - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. 関連項目

名前

sched_setparam, sched_getparam - スケジューリング・パラメータの設定と取得を行なう

書式

#include <sched.h>

int sched_setparam(pid_t pid, const struct sched_param *param);
int sched_getparam(pid_t pid, struct sched_param *param);
struct sched_param {
    ...
    int sched_priority;
    ...
};

説明

sched_setparam ()は pid で指定されたプロセスのスケジューリング方針 (scheduling policy) に 関連するスケジューリング・パラメータを設定する。 pid が 0 ならば、呼び出し元のプロセスのパラメータが設定される。 パラメータ param の解釈は、 pid で指定されたプロセスのスケジューリング方針によって異なる。 Linux でサポートされているスケジューリング方針の説明は   sched_setscheduler (2) を参照のこと。
sched_getparam ()は pid で指定されたプロセスのスケジューリング・パラメータを取得する。 pid が 0 ならば、呼び出し元のプロセスのパラメータを取得する。
sched_setparam ()はプロセスのスケジューリング方針における param の妥当性をチェックする。 パラメータ param->sched_prioritysched_get_priority_min (2) と sched_get_priority_max (2) の範囲に 入っていなければならない。
スケジューリングの優先度と方針に関連する特権とリソース制限の 議論に関しては   sched_setscheduler (2) を参照のこと。
sched_setparam ()と sched_getparam ()が使用できる POSIX システムでは、 <unistd.h> に _POSIX_PRIORITY_SCHEDULING が定義されている。

返り値

成功した場合は sched_setparam ()と sched_getparam ()は 0 を返す。 エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。

エラー

EINVAL
パラメータ param が現在のスケジューリング方針においては 無意味である。
EPERM
呼び出し元のプロセスが適切な特権を持っていない (Linux では、 CAP_SYS_NICE ケーパビリティを持っていない)。
ESRCH
pid を ID に持つプロセスが見つからなかった。

準拠

POSIX.1-2001.

関連項目

  getpriority (2),   nice (2),   sched_get_priority_max (2),  sched_get_priority_min (2), sched_getaffinity (2), sched_getscheduler (2),  sched_setaffinity (2),   sched_setscheduler (2),  setpriority (2),  capabilities (7) 

Programming for the real world - POSIX.4 by Bill O. Gallmeister, O'Reilly & Associates, Inc., ISBN 1-56592-074-0