sigsetops - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
sigemptyset, sigfillset, sigaddset, sigdelset, sigismember - POSIX
シグナル集合の操作
書式
#include <signal.h>
int sigemptyset(sigset_t *
set
);
int sigfillset(sigset_t *
set
);
int sigaddset(sigset_t *
set
, int
signum
);
int sigdelset(sigset_t *
set
, int
signum
);
int sigismember(const sigset_t *
set
, int
signum
);
説明
sigsetops (3) 関数群は POSIX シグナル集合(signal set)を操作するため使用する。
sigemptyset ()は set で与えられたシグナル集合を空に初期化し、シグナルが一つも 含まれていない状態にする。
sigfillset ()は set で与えられたシグナル集合が全てのシグナルを含むようにする。
sigaddset ()と sigdelset ()は set に signum シグナルをそれぞれ加えたり、削除したりする。
sigismember ()は signum が set に含まれているかどうかをテストする。
返り値
sigemptyset (), sigfillset (), sigaddset (), sigdelset ()は成功すれば 0 を、エラーの場合は -1 を返す。
sigismember ()は signum が set に含まれていれば 1 を返し、含まれていなければ 0 を返す。 エラーの場合は -1 を返す。
エラー
- EINVAL
- sig が有効なシグナルではない。
準拠
POSIX.1-2001.
glibc での注意
_GNU_SOURCE 機能検査マクロが定義されていると、 <signal.h> でシグナル集合を操作する 3つの関数が追加で公開される。
- int sigisemptyset(sigset_t * set );
- set にシグナルが一つも含まれていなければ 1 を返し、 それ以外は 0 を返す。
- int sigorset(sigset_t * dest , sigset_t * left
- ", sigset_t *" right ); シグナル集合 left と left の和集合を dest に書き込む。
- int sigandset(sigset_t * dest , sigset_t * left
-
", sigset_t *" right );
シグナル集合
left
と
left
の積集合を
dest
に書き込む。
sigorset ()と sigandset ()は成功すると 0 を、失敗すると -1 を返す。
これらの関数は非標準であり、(他にも同様の関数を提供しているシステムも いくつかはあるが) 移植性を考慮したアプリケーションでは使用を避けるべき である。