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uname - システムコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. 返り値
  5. エラー
  6. 準拠
  7. 注意
  8. 関連項目

名前

uname - 現在稼働中のカーネルについての名前と情報を得る

書式

#include <sys/utsname.h>
int uname(struct utsname * buf );

説明

uname ()は buf で指される構造体にシステム情報を返す。 utsname 構造体は <sys/utsname.h> で以下のように定義されている。

struct utsname {

char sysname[]; char nodename[]; char release[]; char version[]; char machine[];
#ifdef _GNU_SOURCE
char domainname[];
#endif };

struct utsname にある配列の長さは指定されていない。 フィールドは NULL バイト ('\0') で終端される。

返り値

成功した場合 0 が返る。失敗した場合 -1 が返り、 errno がエラーの内容に従って設定される。

エラー

EFAULT
buf が有効でない。

準拠

SVr4, POSIX.1-2001. 4.3BSD には uname ()コールがない。

domainname メンバー (NIS または YP ドメイン名) は GNU の拡張である。

注意

これはシステムコールであり、OS は名前・リリース・バージョンなどを たぶん分かっているだろう。 さらにそれが稼働しているハードウェアも分かっているだろう。 よって構造体の 4 つのフィールドには意味がある。 一方、nodename フィールドには意味がない: このフィールドは現在のマシンの (定義されていない) どこかのネットワークにおける名前を与えるが、 通常マシンは複数のネットワークに属し、複数の名前を持つ。 さらに、カーネルはこのような情報を知る術を持たないので、 ここでの答えは前もって教えてやらなければならない。 これは追加フィールドである domainname についても同様である。

このため Linux ではシステムコール sethostname (2)と setdomainname (2)が使われる。 「 sethostname (2)で設定されるホスト名は、 uname ()で返される構造体の nodename フィールドと同じ文字列である」 と規定している標準規格はない (実際、256 バイトのホスト名と 8 バイトのノード名を許可しているシステムもある)。 しかし、Linux では同じ文字列が返される。 setdomainname (2)と domainname フィールドについても同じことが成り立つ。

構造体のフィールドの長さはさまざまである。 OS やライブラリの中には、 ハードコードされた 9, 33, 65, 257 などの値を使っているものもある。 また SYS_NMLN, _SYS_NMLN, UTSLEN, _UTSNAME_LENGTH などを 使っているシステムもある。 はっきり言って、これらの定数を使うのは悪い考え方であり、 sizeof(...) を使うべきである。 インターネットホスト名で使う領域を持たせるために、 257 が選ばれることが多い。

Linux システムコール uname () はこれまでに 3 種類存在した。 最初の uname () は長さ 9 を使っていた。 次のものは長さ 65 を使っていた。 現在でも長さ 65 を使っているが、domainname フィールドが追加された。

utsname の情報は、 sysctl ()や /proc/sys/kernel/ { ostype , hostname , osrelease , version , domainname }を使ってアクセスすることもできる。

関連項目