ypinit - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
ypinit - NIS データーベースの作成とインストールを行うプログラム
書式
/usr/lib/yp/ypinit [ -m ] [ -s master_name ]
説明
ypinit は /var/yp に現在のデフォルトドメインに対応した サブディレクトリを作る。その後、システムに必要な管理マップの 一連のセットを生成し、その内容をこのサブディレクトリに置く。 "ypinit -m" によって最初に生成されるマップは ypservers マップである。 このコマンドはマスターサーバーとなるホストの root 権限で実行する必要がある。 なお、ひとつの NIS ドメインに置くマスターサーバーは一台だけにすべきである。
すべてのデーターベースがゼロから構築される。これらの情報は プログラムが実行時に取得できたものや、 /etc にある ASCII データーベースの内容が用いられる。 このようなファイルのリストは以下の 「ファイル」を見よ。
スレーブサーバーでの NIS データーベースの設定は、 すでに起動しているサーバーのデーターベースを コピーしてくることによって行われる。 master_name 引数は NIS サーバーのホスト名である (すべてのマップのマスターサーバーか、 あるいは最新で安定したデーターベースを保持しているサーバー)。
オプション
- -m
- ローカルホストを NIS マスターにする場合に指定する。
- -s
- スレーブサーバーを設定する。 データーベースを master_name から取得する。
ファイル
- /etc/passwd
- /etc/group
- /etc/hosts
- /etc/networks
- /etc/services
- /etc/protocols
- /etc/netgroup
- /etc/rpc
関連項目
バグ
現段階ではエラーの取り扱いがあまり良くない。
著者
Thorsten Kukuk <kukuk@suse.de>