自分のマシンの情報を調べる
自分のマシンがいったいなんなのかは、自分のマシンに聞くとよくわかります。
カーネル、CPUのアーキテクチャ、ホスト名などは、「 uname 」コマンドで表示できます。また、「 /proc 」配下のファイルからもシステム情報を調べる事ができます。
Last Update : 2006年10月29日
自分のマシンの情報を調べる 項目
1.「 uname 」コマンドで調べる
「 uname 」コマンドを使用すると、OSやCPUのアーキテクチャ、ホスト名、カーネルのバージョンなどのシステム情報が表示されます。 「 -a 」を指定すると全ての情報が表示されます。
書式
# uname オプション
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-m, --machine | マシン (ハードウェア) のタイプを表示する。 |
-n, --nodename | マシンのネットワークノードのホスト名を表示する。 |
-r, --release | OS のリリースを表示する。 |
-s, --sysname | OS の名称を表示する。 |
-v | OS のバージョンを表示する。 |
-a, --all | 以上の情報すべてを表示する。 |
--help | 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。 |
--version | 標準出力に「 uname 」コマンドのバージョン情報を出力して正常終了する。 |
[hoge@localhost ~]$ uname -a Linux localhost.localdomain 2.6.15-1.2054_FC5 #1 \ Tue Mar 14 15:48:33 EST 2006 i686 i686 i386 GNU/Linux
「 -a 」を指定した場合のコマンドの出力結果の意味は、
左から、
OS の名称,ホスト名,OSのリリース,OS のバージョン,マシンのタイプ(アーキテクチャ名),CPUのタイプ,マシンのプラットフォーム,OS名となります。
そのマシンがどのディストリビューションを使用しているかは、以下の様にして調べる事ができます。
[hoge@localhost ~]$ cat /etc/redhat-release Fedora Core release 5 (Bordeaux) ← ディストリビューションのバージョン
/etc/red hat-release ファイルの太字の部分は、ディストリビューション名となっている場合が多いです。
2.「 /proc 」配下のファイルから調べる
「 /proc 」配下のファイルからも、OSの情報を得る事ができます。
「 /proc 」配下のファイルは、linux上で見た場合、通常のファイルに見えますが、 実際は仮想的なファイルで、物理的にHDDに存在するわけではありません。
「 /proc 」配下のファイルは、仮想ファイルといって、論理的なファイルであり、 プロセスやOSの状態やカーネルの情報を見たり設定したりする為に使用されます。
memo
ちなみに「 ps 」コマンドなども、「 /proc 」配下のファイルから情報を得ています。 /proc/プロセスID/ 配下の仮想ファイルに対して読み書きを行う事によってプロセスへアクセスできます。
おもしろそうなところだけ。「 cat 」コマンドなどで中身を確認できます。
ファイル | 説明 |
---|---|
/proc/[number]/cmdline | プロセスの完全なコマンド行。 |
/proc/[number]/environ | プロセスの環境変数 |
/proc/[number]/maps | 現在マップされているメモリ領域とそのアクセスパーミッション |
/proc/[number]/stat | プロセスの状態についての情報。ps コマンドが使用する。 |
/proc/pci | すべての PCI デバイスのリストとその設定。 |
/proc/scsi/scsi | カーネルが知っているすべての SCSI デバイスのリスト。 |
/proc/interrupts | IRQ ごとの割り込み回数の記録に使われる。 |
/proc/ioports | 現在登録され使われている I/O ポート領域のリスト。 |
/proc/meminfo | システムの未使用および使用中のメモリ量 (物理メモリとスワップ) と、カーネルに使われている共有メモリとバッファの情報。 |
/proc/swaps | 使用中のスワップ領域。 |
/proc/cpuinfo | 各 CPU についての情報。 |
/proc/version | 現在稼働しているカーネルのバージョン |