Linux ネットワーク基本設定 其の三
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 というファイルがあります。 このファイルでは、各インタフェースごとのネットワークの設定を行います。
ここでは、「 ifcfg-eth0 」と書いてありますが、インタフェースが増えるごとにファイルも増やします。 ifcfg- 後ろにインタフェース名が続きます。
Last Update : 2006年10月21日
Linux ネットワーク基本設定 其の三 - 項目
- 設定例
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 の各項目について
- 2-1. DEVICE
- 2-2. BOOTPROTO
- 2-3. ONBOOT
- 2-4. HWADDR
- 2-5. IPADDR
- 2-6. NETMASK
- 2-7. BROADCAST
- 2-8. GATEWAY
- 2-9. USERCTL
- 2-10. TYPE
1. 設定例
固定IPの場合。
DEVICE=eth0 BOOTPROTO=none ONBOOT=yes HWADDR=00:00:00:00:00:00 IPADDR=192.168.0.5 NETMASK=255.255.255.0 BROADCAST=192.168.0.255 GATEWAY=192.168.0.1 USERCTL=no TYPE=Ethernet
DHCPの場合。
DEVICE=eth0 BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=yes HWADDR=00:00:00:00:00:00 USERCTL=no TYPE=Ethernet
2. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 の各項目について
このファイルの各項目の設定の仕方ですが、
項目名=値
の様に設定します。「 = 」の前後にスペースを入れてはダメです。
2-1. DEVICE
デバイス名を指定。eth0 とか eth1 とか。
通常は、このファイル名の「ifcfg-」の後ろの文字と同じにする。
- ifcfg-eth0 なら DEVICE=eth0
- ifcfg-eth1 なら DEVICE=eth1
の様に。
DEVICE=eth0
2-2. BOOTPROTO
DHCPの様に、IPアドレスを外部から設定情報を取得する場合のプロトコルを指定。
指定できる値は以下の3つ。
none | インタフェース起動時にプロトコルを使用しない。( IPアドレスが固定などの場合に使用する ) staticと指定してもOK。 |
dhcp | DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を利用する場合に指定。 |
bootp | BOOTP(BOOTstrap Protocol)を利用する場合に指定。 |
BOOTPROTO=none
2-3. ONBOOT
起動時に、このインタフェースを有効にするかどうかを指定。
yes | 有効 |
no | 無効 |
ONBOOT=yes
2-4. HWADDR
インターフェイスのMACアドレスを指定。
HWADDR=00:00:00:00:00:00
2-5. IPADDR
IPアドレスを指定。( DHCPの場合はいらない。)
IPADDR=192.168.0.5
2-6. NETMASK
NETMASK を指定。( DHCPの場合はいらない。)
NETMASK=255.255.255.0
2-7. BROADCAST
BROADCAST アドレスを指定。( DHCPの場合はいらない。)
BROADCAST=192.168.0.255
2-8. GATEWAY
GATEWAY のアドレスを指定。( DHCPの場合はいらない。)
GATEWAY=192.168.0.1
2-9. USERCTL
インタフェースの有効/無効化を一般のユーザが切り替え出来るようにするかを指定。
yes | 一般ユーザが有効無効を切り替えられる。 |
no | 一般ユーザが有効無効を切り替えられない。 |
通常、「 no 」を指定する。
USERCTL=no
2-10. TYPE
このインタフェースの種類を指定。
イーサネットなら 「 Ethernet 」。
TYPE=Ethernet
前の記事 << Linux ネットワーク基本設定 其の二