fgetwc - ライブラリコールの説明 - Linux コマンド集 一覧表
名前
fgetwc, getwc - ワイド文字を FILE ストリームから読み込む
書式
#include <stdio.h>
#include <wchar.h>
wint_t fgetwc(FILE *stream);wint_t getwc(FILE *stream);
説明
fgetwc () 関数は、fgetc () に対応するワイド文字関数である。 この関数は stream からワイド文字を 1 文字読み込み、これを返す。 ストリームの終端に達するか、ferror(stream) が真になった場合には、 この関数は WEOF を返す。 ワイド文字変換でエラーが発生した場合は、 errno に EILSEQ をセットし、 WEOF を返す。
getwc () 関数あるいはマクロは、fgetwc () と全く同じ動作をする。 この関数はマクロとして実装されるかもしれないので、引き数が複数回評価さ れるかもしれない。この関数を使う理由はもはや存在しない。
これらの処理をロックせずに行いたいときは、 unlocked_stdio (3) を参照のこと。
返り値
fgetwc () 関数はストリームの次のワイド文字か、あるいは WEOF を返す。
エラー
通常のエラーに加えて、以下のエラーがある:
- EILSEQ
- 入力ストリームから取得したデータが、正しい文字でない。
準拠
C99, POSIX.1-2001.
注意
fgetwc () の動作は、現在のロケールの LC_CTYPE カテゴリに依存する。
fopen ()システムコールに渡す追加情報がない場合には、fgetwc () が実際 にはマルチバイトシーケンスをストリームから読み込み、これをワイド文字に 変換すると期待することは適切である。