php4.4 再インストール(ソースから)
ソースからインストールした php の再インストールの方法を説明します。
インストール後に、configure 時のオプションを変更したかった時、 php を再インストールしようとしたのですが、ソースからインストールした php の入れ直し方がわからなくてだいぶ悩みました。
手順は単純に、configure からただやり直すだけでした。
Last Update : 2006年10月16日
php4.4 再インストール(ソースから)の手順
- 前回の configure 時のオプションの確認
- make distclean
- php4.4.3 再インストール
- 3-1. configure
- 3-2. make
- 3-3. make install
- apache 再起動
- php の動作の確認
1. 前回の configure 時のオプションの確認
再インストール時に、前回のインストールの configure のオプションは何だったのかよく悩みました。 調べてみたら普通にファイルに保存されていました。
展開したソースが置いてあるディレクトリの中に「 config.nice 」というファイルが有り、 それに前回の configure 時のオプションが記録されています。
再インストール時も必要なものは、確認しておきましょう。
[root@localhost ~]# cat /usr/local/src/php-4.4.3/config.nice
#! /bin/sh
#
# Created by configure
'./configure' \
'--with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs' \← 前回のオプション
"$@"
memo
現在、apache が稼動中であれば、phpinfo()でも確認できます。
手順は、このページの一番下の項目「 5. php の動作の確認 」で説明しています。
2. make distclean
ソースを展開したディレクトリへ移動し、「 make distclean 」を実行します。
「 make 」コマンドに 「 distclean 」という引数をつけて実行すると、配布に含まれていたファイルだけを残して、他のファイルを消去してくれます。
[root@localhost ~]# cd /usr/local/src/php-4.4.4/ [root@localhost src]# make distclean
3. php4.4.3 再インストール
ここまでくれば、ただのインストールと同じ手順です。
普通にインストールしましょう。
3-1. configure
configure スクリプトを実行します。これを行う事により、システムに合わせたソースツリーが作成されます。
今度は、間違えないように、必要なオプションを指定しましょう。 自分は、PostgreSQLを使えるようにするのと、マルチバイト文字処理用のモジュールを追加しました。
[root@localhost php-4.4.3]# ./configure --with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs \ --enable-mbstring --enable-mbregex --with-pgsql=shared
3-2. make
make コマンドにより、ソースをコンパイルします。
[root@localhost php-4.4.3]# make
3-3. make install
コンパイルしたファイル群を、インストールします。
インストール先ディレクトリに、ファイル群をコピーしてるだけです。
[root@localhost php-4.4.3]# make install
4. apache 再起動
後は、apache を再起動し新しい php を反映させれば終了です。
apache の設定ファイルは、「 httpd.conf 」です。
[root@localhost conf]# /usr/local/apache2/bin/apachectl configtest ↑ 確認。「Syntax OK」が出れば設定ミスなし。 [root@localhost conf]# /usr/local/apache2/bin/apachectl graceful もしくは [root@localhost conf]# /usr/local/apache2/bin/apachectl restart
5. php の動作の確認
php を再インストールしたら、configure 時のオプションが反映されてるか確認しましょう。 phpinfo()という関数を使って確認します。いろいろな php の情報が出力されます。
[root@localhost conf]# vi phpinfo.php <?php phpinfo(); ?>
↑上記内容で保存し、ブラウザから確認します。 ファイルの置き場所は、apache から見える所です。 ドキュメントルート上(/usr/local/apache2/htdocs/)などに置きます。