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ipcrm - システム管理コマンドの説明 - Linux コマンド集 一覧表

  1. 名前
  2. 書式
  3. 説明
  4. オプション
  5. 注意
  6. 関連項目

名前

ipcrm - メッセージキュー・セマフォ集合・共有メモリ ID を削除する

書式

ipcrm [ -M key | -m id | -Q key | -q id | -S key | -s id ] ...
以前の使用法
ipcrm [ shm | msg | sem ] id ...

説明

ipcrm は System V プロセス間通信 (interprocess communication, IPC) オブジェクトと、 それに関連するデータ構造をシステムから削除する。 これらのオブジェクトを削除するためには、スーパーユーザーであるか、 オブジェクトの作成者または所有者でなければならない。
System V IPC オブジェクトには、 共有メモリ・メッセージキュー・セマフォの 3 つがある。 メッセージキューオブジェクトとセマフォオブジェクトの削除は、 (他のプロセスがそのオブジェクトの IPC 識別子を 持っていたとしても) 即座に行われる。 共有メモリオブジェクトが削除されるのは、 現在付加 (attach) されている全てのプロセスが ( shmdt (2)で) 仮想アドレス空間からオブジェクトを分離 (detach) してからである。
2 つの書式がサポートされている。 昔の Linux で使われていた伝統的な書式では、 削除するオブジェクトの種類を表す 3 文字のキーワードの後に、 その種類のオブジェクトの IPC 識別子を 1 つ以上指定する。
SUS 互換の書式では、1 つのコマンド行で 3 種類のオブジェクトすべてをそれぞれ 0 個以上指定することができ、 オブジェクトの指定はキーまたは識別子 (後述) で行う。 キーと識別子は 10 進数、16 進数 (最初を '0X' または '0x' で表記する)、 8 進数 (最初を '0' で表記する) で指定することができる。

オプション

-M shmkey
最後の分離が行われた後、 shmkey で作成された共有メモリセグメントを削除する。
-m shmid
最後の分離が行われた後、 shmid で識別される共有メモリセグメントを削除する。
-Q msgkey
msgkey で作成されたメッセージキューを削除する。
-q msgid
msgid で識別されるメッセージキューを削除する。
-S semkey
semkey で作成されたセマフォを削除する。
-s semid
semid で識別されるセマフォを削除する。

削除の詳細は msgctl (2), shmctl (2), semctl (2)で説明されている。 識別子とキーは ipcs (8)を使えば分かる。

注意

Linux における最初の実装では、 ipcrm は「書式 」にあるような昔の構文を使っていた。 他の *nix における ipcrm の実装に存在する機能、 つまり (識別子だけでなく) キーを指定してリソースを削除する機能と、 同様なコマンドラインの構文が追加された。 後方互換のため、以前の構文もサポートされている。

関連項目