Linux fdiskコマンドで論理パーティション(拡張領域)を作成する
「Linux fdisk コマンドでパーティションを作成する」で、fdisk コマンドで基本領域の作り方を説明しました。次は拡張領域を作成し、そこへ論理パーティションを作成します。
Last Update : 2013年08月12日
Linux fdiskコマンドで論理パーティション(拡張領域)を作成する 項目
1. 拡張領域を作成する
拡張領域を作成するには、fdiskコマンドの「n」コマンドで新規領域を作る時の作る領域選択で「e:拡張」を選択します。
# fdisk /dev/sdb デバイスは正常な DOS 領域テーブルも、Sun, SGI や OSF ディスクラベルも 含んでいません 新たに DOS ディスクラベルを作成します。あなたが書き込みを決定するまで、変更は メモリ内だけに残します。その後はもちろん以前の内容は修復不可能になります。 警告: 領域テーブル 4 の不正なフラグ 0x0000 は w(書き込み)によって 正常になります コマンド (m でヘルプ): n ← 「n」で新たに領域を作成する コマンドアクション e 拡張 p 基本領域 (1-4) e ← 「e」で拡張領域を選択する 領域番号 (1-4): 1 最初 シリンダ (1-652, default 1): 1 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-652, default 652): +1024M コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/sdb: 5368 MB, 5368709120 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 652 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 1 125 1004031 5 拡張領域 ← 拡張領域ができた
2. 論理パーティションを作成する
拡張領域を作成すると、「n」コマンド実行時のメニューの内容が以下の様に変更されます。
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
l 論理 (5 以上) ← 「e 拡張」が、「l 論理」に変更される
p 基本領域 (1-4)
拡張領域上へ論理パーティションを作るには、「l(小文字のL)」を入力します。
コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション l 論理 (5 以上) p 基本領域 (1-4) l ← 「l(小文字のL)」を入力。 最初 シリンダ (1-125, default 1): 1 終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1-125, default 125): +1024M コマンド (m でヘルプ): p ← 領域テーブルを確認 Disk /dev/sdb: 5368 MB, 5368709120 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 652 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 1 125 1004031 5 拡張領域 /dev/sdb5 1 125 1003999+ 83 Linux ← sdb5として、論理パーティションができた
変更をディスクへ書き込みます。
コマンド (m でヘルプ): w ←「w」でディスクへ変更を書き込む
領域テーブルは交換されました!
ioctl() を呼び出して領域テーブルを再読込みします。
ディスクを同期させます。
作成されたパーティションを確認する。
# fdisk -l /dev/sdb Disk /dev/sdb: 5368 MB, 5368709120 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 652 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 1 125 1004031 5 拡張領域 ← 拡張領域がある /dev/sdb5 1 125 1003999+ 83 Linux ← 拡張領域上の論理パーティション
memo
拡張領域上のパーティション番号は、「5」からはじまります。