Linux ハードディスクのデバイス名を確認する
Linuxで、ハードディスクのパーティションを管理するには、fdiskコマンドを使用します。 fdiskコマンドでは、ハードディスクのパーティションの作成、削除、また、パーティション情報を調べる事ができます。
ここでは、増設したハードディスクにパーティションを作成する手順を解説していきます。このページでは、ハードディスクのデバイス名や、パーティション情報の調べ方を解説します。
Last Update : 2013年08月10日
Linux ハードディスクのデバイス名を確認する 項目
1. fdisk コマンドの書式
fdiskコマンドは、ハードディスクのパーティションの作成、削除、また、パーティション情報を調べる事ができます。
fdisk コマンドの書式
fdisk [オプション] [デバイスファイル]
有用なオプション
オプション | 意味 |
-l(小文字のL) | 指定したデバイスのパーティションテーブルをリストして終了する。 デバイスを何も指定しないと、/proc/partitions があれば、そこにあるデバイスを対象にする。 |
「-l(小文字のL)」をつけてfdiskを実行するとパーティションの確認ができます。オプション無しでデバイスを指定するとパーティション作成用のメニュー画面に画面が切り替わります。
「デバイスファイル」は、/dev 配下にあります。追加したハードディスクのデバイス名は、fdiskコマンドに[-l(小文字のL)]オプションをつけて実行したり、dmesgコマンドで確認する事ができ、IDEディスクであれば/dev/hd[a-h]という名前のデバイス名、SCSIディスクや、SATAディスクであれば/dev/sd[a-p]という名前となります。
2. 増設したハードディスクのデバイス名を確認する
パーティションを作るには、fdiskコマンドへ増設したハードディスクのデバイス名をわたす必要があります。
fdiskコマンドに[-l(小文字のL)]オプションをつけて実行すると、現在システムが認識しているハードディスクのパーティション情報を表示します。
ハードディスク増設前の構成を先に確認しておくと、追加したハードディスクが見分けやすいです。
# fdisk -l Disk /dev/sda: 8589 MB, 8589934592 bytes ←ディスク1のデバイス名は、/dev/sda 255 heads, 63 sectors/track, 1044 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux /dev/sda2 14 1044 8281507+ 8e Linux LVM Disk /dev/sdb: 5368 MB, 5368709120 bytes ←ディスク2のデバイス名は、/dev/sdb 255 heads, 63 sectors/track, 652 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes ディスク /dev/sdb は正常な領域テーブルを含んでいません
fdiskコマンドの結果から、接続されているハードディスクのデバイス名が、/dev/sda と/dev/sdb という事がわかります。
このコマンド実行前に、5GBのハードディスクを追加しています。サイズから/dev/sdb が、追加したハードディスクのデバイス名ということがわかります。 パーティション情報が何もない事からも追加したハードディスクとわかります。
実際にパーティションを作る際に、このデバイス名が必要になります。
fdisk -l で表示されない場合
fdisk -l で表示されない場合は、dmesg というコマンドを使って確認する事もできます。
# dmesg | grep hd ide0: BM-DMA at 0x10c0-0x10c7, BIOS settings: hda:pio, hdb:pio ide1: BM-DMA at 0x10c8-0x10cf, BIOS settings: hdc:DMA, hdd:pio hdc: VMware Virtual IDE CDROM Drive, ATAPI CD/DVD-ROM drive SCSI device sda: 16777216 512-byte hdwr sectors (8590 MB) ←デバイス名は、sda。 SCSI device sda: 16777216 512-byte hdwr sectors (8590 MB) ←デバイス名は、sda。 SCSI device sdb: 10485760 512-byte hdwr sectors (5369 MB) ←デバイス名は、sdb。ディスクサイズは、約5GB SCSI device sdb: 10485760 512-byte hdwr sectors (5369 MB) ←デバイス名は、sdb。ディスクサイズは、約5GB hdc: ATAPI 1X DVD-ROM DVD-R-RAM CD-R/RW drive, 32kB Cache, UDMA(33) hdc: drive_cmd: status=0x51 { DriveReady SeekComplete Error } hdc: drive_cmd: error=0x04 { AbortedCommand }
現在使用しているデバイス名は、df コマンドを使用すれば表示されると思います。使っていない方が追加したハードディスクのデバイス名となります。
# df
Filesystem 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/VolGroup00-LogVol00
5967432 4154316 1505152 74% /
/dev/sda1 101086 12279 83588 13% /boot
↑ 現在使用しているハードディスクのデバイス名は、/dev/sda(数字はパーティションを表しています。)
tmpfs 517552 0 517552 0% /dev/shm
3. ハードディスクのパーティション情報について
fdisk -l にデバイス名をわたします。
# fdisk -l /dev/sda Disk /dev/sda: 8589 MB, 8589934592 bytes ←sdaのディスクサイズ 255 heads, 63 sectors/track, 1044 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes ↑ ヘッダ、トラックあたりのセクタ数、シリンダ数 デバイス Boot Start End Blocks Id System /dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux ←パーティション1 /dev/sda2 14 1044 8281507+ 8e Linux LVM ←パーティション2
コマンドの結果から、/dev/sdaのディスクサイズがわかります。
また、ヘッダ数、1トラックあたりのセクタ数、シリンダ数がわかります。
パーティションごとにデバイス名をもちます。 この場合は、パーティション1のデバイス名が/dev/sda1、パーティション2のデバイス名が/dev/sda2となります。