アクセス権(パーミッション)の記号表記と数値表記
「ls -l」でファイル・ディレクトリのアクセス権限を確認できました。r, w, x, - でアクセス権限を表しますが、この他に数字で表現する事もできます。
FTP等を使って、サイト等を管理している方はこちらの表現の方が馴染み深いかもしれません。
パーミッションの数値による表現は、今後説明するファイル・ディレクトリのパーミッション管理のコマンドで利用されたり、世の中に展開されているオープンソースのシステム説明等でよく使われています。覚えておくと何かと便利です。
Last Update : 2013年07月20日
アクセス権(パーミッション)の記号表記と数値表記 項目
1. アクセス権を表す記号と数値の関係
権限記号は、以下のように数値に置き換えることができます。
記号 | 数値 | 対応する権限 | |
r | → | 4 | 読み込み可能 |
w | → | 2 | 書き込み可能 |
x | → | 1 | 実行可能 |
- | → | 0 | 権限なし |
2. アクセス権を数値で表現する
アクセス権を数値で表現するには、記号で表されたアクセス権限の表記を、「所有者」、「所有グループ」、「その他」ごとのセクションに分け、記号を数値に変換し、セクションごとに足します。
上記の表を参考にしてアクセス権を数値で表現してみます。
例) rwxr-xr-- の場合
所有者 | 所有グループ | その他 |
rwx | r-x | r-- |
↓ | ↓ | ↓ |
4+2+1 =7 |
4+0+1 =5 |
4+0+0 =4 |
所有者に対する権限は、「rwx」なので、数値に置き換えると「4+2+1」と置き換えることができ、結果「7」となります。
所有グループに対する権限は、「r-x」なので、数値に置き換えると「4+0+1」と置き換えることができ、結果「5」となります。
その他に対する権限は、「r--」なので、数値に置き換えると「4+0+0」と置き換えることができ、結果「4」となります。
すべて合わせると、「rwxr-xr--」は、「754」として表すことができます。この「754」という数値がアクセス権の数値表記となります。
memo
詳しくは該当の項で説明しますが、例えば、
# chmod 754 text.txt
とすると、test.txt のパーミッションを、754(rwxr-w-r--)と変更する事ができます。
また世の中に配布されているオープンソース等では、「このディレクトリのパーミッションを777にしろ」や、「このファイルを755にしろ」等の説明があったりします。