ファイル・ディレクトリのアクセス権限
ファイル・ディレクトリにはアクセス権というものが設定されていて、このアカウントからは読み込みを許可する、このグループのメンバーなら書き込みを許可する、その他のアカウントには見せない等、利用する側への制限が設定されています。
これらアクセス権限の事を、「パーミッション」ともいいます。 ここでは、ファイル・ディレクトリのパーミッションの確認の仕方について説明します。
Last Update : 2013年07月19日
ファイル・ディレクトリのアクセス権限 項目
1. ファイル・ディレクトリの詳細情報表示
ls コマンドに、「-l」(小文字のL(エル))をつけるとファイル・ディレクトリの所有者、所有グループ、パーミッション等を確認する事ができます。
$ ls -l 合計 28 drwxrwxr-x 2 test_user group1 4096 6月 28 08:42 dir1 drwxrwxr-x 2 test_user group1 4096 6月 28 08:50 dir2 -rw-rw-r-- 1 test_user group1 0 6月 28 08:42 file1.txt -rw-rw-r-- 1 test_user group1 0 6月 28 08:42 file2.txt lrwxrwxrwx 1 test_user group1 13 6月 28 08:51 test.txt -> dir2/test.txt
2. ファイル・ディレクトリの所有者・グループを確認する
ファイル・ディレクトリの所有者は、「ls -l」の出力の3番目のカラムに表示されます。
ファイル・ディレクトリのグループは、「ls -l」の出力の4番目のカラムに表示されます。
$ ls -l 合計 28 drwxrwxr-x 2 test_user group1 4096 6月 28 08:42 dir1
この場合は、
所有者=test_user
グループ=group1
を意味します。
memo
ファイルや、ディレクトリを作成した場合、作成したアカウントがそのファイルの所有者となり、作成したアカウントのプライマリグループが所有グループになります。
3. パーミッションの読み方
ls -l で出力された表示の先頭の10文字(例えば「drwxrwxr-x」の部分)が、ファイル・ディレクトリのパーミッションに関する表示です。一文字一文字に意味があります。
「drwxrwxr-x」の部分は、下図の様に4つに分けて考えます。
最初の1文字は、「ファイルの種別」を表します。これがファイルなのか、ディレクトリなのか、シンボリックリンクなのか等を表します。
次の3つの文字(赤下線部分)は、ファイルの所有者に対しての権限を表します。
次の3つの文字(緑下線部分)は、ファイルの所有グループに対しての権限を表します。
次の3つの文字(青下線部分)は、それ以外に対しての権限を表します。
r, w, x, - の意味は以下の通りです。
記号 | 対応する権限 |
r | 読み込み可能 |
w | 書き込み可能 |
x | 実行可能 |
- | 権限なし |
memo
他にもs、S、t、Tがある。別項で説明します。
ファイル種別についてもいろいろありますが、代表的なところは以下の通りです。
記号 | 対応する権限 |
- | ファイル |
d | ディレクトリ |
l(小文字のL) | シンボリックリンク |