Linux グループ情報の変更 - groupmod
グループ情報を変更するには、コマンド「 groupmod 」を使用します。 グループ名、GIDを変更する事ができます。
Last Update : 2007年06月20日
Linux グループ情報の変更 - groupmod 項目
1. 「 groupmod 」コマンド書式。
groupmod でグループ情報を変更する事ができます。変更できる情報は、グループ名とGIDとなります。
書式
groupmod [ -g gid [-o ] ] [ -n group_name ] group
( group は、変更対象のグループ名 )
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-g | 指定した group のGIDを 指定した gid に変更する |
-n | 指定した group のグループ名を group_name に変更する |
-o | gid の重複を許可する |
2. 「 groupmod 」コマンドでグループ名、GIDを変更する。
groupmod コマンドで、グループ名を変更するには以下のようにします。
[root@localhost ~]# tail -1 /etc/group before_group:x:515: ↑ before_group がある事を確認 [root@localhost ~]# groupmod -n after_group before_group ← グループ名の変更 [root@localhost ~]# tail -1 /etc/group after_group:x:515: ↑ after_group に変更された事を確認
groupmod コマンドで、gid を変更するには以下のようにします。
[root@localhost ~]# tail -1 /etc/group after_group:x:515: ↑ gid が515 である事を確認 [root@localhost ~]# groupmod -g 520 after_group ← GID の変更 [root@localhost ~]# tail -1 /etc/group after_group:x:520: ↑ gid が520 に変更された事を確認
memo
GIDの変更についての注意ですが、グループのGIDを変更しても、既存のファイル、ディレクトリのグループは変更されません。
場合にもよりますが、もしGID変更後も既存のファイル等をそのグループが使用する場合は、ファイル、ディレクトリのグループも変更してあげた方がいいかも。
[root@localhost tmp]# tail -1 /etc/group after_group:x:515: ↑ after_group の GID が515 である事を確認 [root@localhost tmp]# ls -l -rw-r--r-- 1 hoge1 after_group 0 6月 20 00:20 test.txt ↑ ファイルのグループが after_group である事を確認 [root@localhost tmp]# groupmod -g 520 after_group ← after_group の GID を520へ変更 [root@localhost tmp]# ls -l -rw-r--r-- 1 hoge1 515 0 6月 20 00:20 test.txt ↑ ファイルのグループは変更されないので、元のグループのGIDが表示される
GID の変更後、一括してファイル、ディレクトリのグループを変更する場合は、以下の様にするとできます。
[root@localhost ~]# find / -gid 515 -exec chgrp after_group {} \;
gid が、515のファイル、ディレクトリに対して、chgrp(ファイルのグループ所有権を変更するコマンド)を実行しています。 また、「 \ 」は¥マークの事です。
3. 「 groupmod 」が変更するファイル。
groupmod コマンドが変更するファイルは、
- /etc/group
- /etc/gshadow
の2ファイルとなります。
groupadd の時と同じ様に、コマンドを使用せず、これらのファイルを直接変更してもシステムはグループの変更を認識します。